後になってからしか分からないことがある。
そういえば、あの時と。
その前に分かっていたら、危機を逃れられたのにと。
私たちは、この世で、生身のからだを持ち、生きているから、生死の境に、いまいることが分からないことが多い。
かげがえのない人が亡くなり、魂になると、いのちの源に帰るような気がする。
そこから、この世にいる私たちに、本当のことを伝えてくれるのではないかと、感じる。
友人の残した動画を観ると、シャーマンや山伏へのインタビューがある。
彼らは日々に鍛練して、生身であっても、いのちの源からの声を感知できるようにしている。
山伏の方は、祈祷にくる人たちの背中に鈴を降りながら、邪気を祓っている。
戦争に行ったとき、手榴弾をいくつも敵に投げつけられたが、生き延びることができたと。
その前に、天から女の人の声が聴こえてきて「危ない」と、教えてくれたのだという。
厳冬の凍った滝の前で、訪れた人たちの邪気を祓いながら、山伏さんは、いま、自分には五色の景色が見えていて、たくさんのお坊さんが、ここで共に祈ってあるのだと、友だちに話している。
別の動画で友だちのインタビューに答えているアイヌのシャーマンの方は、その地に苦しみながら留まっている霊を、カムイノミによって浄化する旅を続けていらした。
その方には、生身の私たちが近づいては危険な場所がわかる。
カムイノミがうまくいったかどうかは、イヌワシやクマタカなどの、猛禽類が出てきてくれるかどうかにかかっていると。
友だちが参加したカムイノミでは、クマタカが姿を見せてくれた。動画のなかで友人が、ここでクマタカに会うことは、珍しいと言っている。
春馬さん事件の真実を明るみに出せる人は、こうした、いのちの源の声を聴こうとする人たちだと思う。
生身だった春馬さんは、すでに、いのちの源からの声を聴き、あらゆるいのちに感謝して、出会うものたちを、いつくしんだ人だ。
だから、魂になったら、さらに、大切なことを私たちに伝えてくれていると感じる。
それを感知できるかどうかは、私たち、ひとりひとりの問題なのだと思う。
春馬さんを損なったものたちは、欲に支配されてしまっているから、いのちの源から遠いところにいる。
何かにとらわれた人間は弱い。つねに、恐れを持つからだ。
春馬さん事件から2年。
多くの人たちが、春馬さんを感知するようになり、私たち人間が、どのように生きたらいいのかを考えたり、感じたりするようになったのだと思う。
後は、感知できた人たちから、その思いを発信していき、世論となっていけばいい。
春馬さんを損なったものたちには、けしてできないことだから。