ことばには、その人の思いが重 なっている。
たとえば、新緑のブナの、柔らかい産毛の生えたようなことばは、思わず、手で触れてみたくなる。陽光が淡緑色にさして、そこにいるだけで、ホッとする。
もし、ことばが刺さって、血を流すようなら。やめてと言っても、降りやまないなら。
春馬さんが使わなかったことばがある。
春馬さんの思いが、いつまでも、響き続けることばがある。
そのことばを、色とりどりの、五色の葉っぱのように両手に集めて、抱きしめていたい。
そこから、唄が聴こえるから。
私も、一緒にうたってゆきたいから。