少年の春馬さんが、挨拶をしている。
その後ろで、映画「森の学校」の原作者、河合雅雄さんが、優しい顔で見守っている。

それから20年。
時々の自分の可能性をかたちにして、次々に羽化するように輝く、春馬さん。

霊長類学者の河合さんが教えてくれたサルの文化は、分かち合う文化と思いやる文化。私たちヒトは、その文化を継承して、生きのびてきた。

日本列島で10000年もの間、戦争もなく、自然の恵みに感謝し、祈り、共に食べ、踊り、唄い、生きのびてきた縄文文化。

すべての人に等しく分け合い、お互いを尊重し、犬はかぞくとして、村むらを守った。

難民として日本列島に渡ってきた弥生人と、縄文人は助け合った。
そして、異なる文化を尊重した。

この時代、権力者は、縄文人を滅ぼそうとしたが、私たちの祖先は、助け合い分かち合うことが、生きのびることだと知っていて、そんなふうに暮らした。

春馬さん主演「森の学校」の監督は、春馬さん以外の当時の子役たちは、いまも元気だと話したという。

縄文文化を体現して、唯一無二の役者として、人間の光として生きる春馬さんが、いま、いない。

それがなぜなのか、私は、明らかにしたい。春馬さんという光に、導かれながら。
それが私にとって、人間として生きることだから。