友人が以前、オノ・ヨーコの著作『ただのわたし』をくれた。

 

その本は自伝で、夫であるジョン・レノンの暗殺のことも書かれている。ジョンが打たれた時、ヨーコも共にいのちを狙われていた。生きのびたヨーコは、息子のショーンのいのちを、懸命に守った。

 

ヨーコは、今まで信じていた人間すべてが、ヨーコを裏切ったと書いている。ほんとうに信じられるのは、今までに会ったことのない、世界中のフアンだけだったと。

 

三浦春馬さんのことを考える。おのれの良心に従い、おのれの可能性を開き、他者を慈しみながら、自由に生きようとした春馬さんを助けられなかった無念さ。この痛みを抱えて、いま、生きているのは、春馬さんのこころあるフアンだけかもしれないと思う。

 

ヨーコは、フアンに支えられて、生きてきた。

 

私は、生きたかった春馬さんを抱きしめ、ひとりではないと伝えたい。そして、春馬さんの無念を晴らしたい。

 

春馬さんが人々に等しくそそいだ慈しみを、大切にしたい。

 

春馬さんが生きていける社会を創っていくのは、私たちの責務だ。