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生まれて初めて買った詩集。

中学一年生の頃だったか。

実家から引き上げてきたので、

久しぶりに手にとってみた。




カバーも破れてほんとボロボロだ。

何度も何度も、繰り返し読んだな。





ロマンスの道

あっという間に消えてしまう
言い訳だけにつながれて
後ろ姿を見ていると
笑顔の顔だけ浮かびます
追いかけて追いついて
かきいだき
嫌っても忘れてもいいからと
苦しいこころをぶつけても
決して笑わぬかたい頬
こんなふうにして恋が
さようならを告げるなら
しあわせなんて空の中
すきすきなんて風の中
せめて明日の思い出に
そのやさしさを下さいと
ため息のようにうつむけば
丁度のぼった満月が
冷たく二人をてらします
手と手をとった帰り道
とうせんぼした細い路地
泣き虫だから困るよと
似た者同志が言いあって
ぬぐった涙がかわくまで
寝顔をずっと見たのにね
望んだことはなんでしょう
はるばるついたこの場所で
瞳の中に見たものは
ふるえるようなすれちがい
へだたりばかり多くなり
本当の気持ちがわからない
迷ってばかりで
みんなより
夢中になってないようで
めぐり会う人でないようで
もうすぐにきっともうすぐに

やっぱりねボクはダメだねと
夢も見ないような口ぶりで
ようようあなたは言いました
来年の春はそれぞれの
立身出世を祈りあい
累累たる夢荒野
劣情烈火をしかりつつ
ロマンスの道は遠かりき
我と我が身
を はげまさ
ん





声に出して読むのが好きだった。

音の流れが心地良いんだ。





他にもたくさん好きな詩が詰まってる。




生まれて初めて参加する友人の結婚式。

りこりこたんの結婚式の招待状に

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この詩を添えて返信した。




「人間は元来一人で生まれて一人で死んでいくものである。
 大勢の中に混じっていたって孤独になるのは分かり切ったことだ。」


田山花袋はそう言った。



そう、だからこそ。




人生という時の中で

互いに心から惹かれ合い

互いの心に触れ合える同志に出会えたという奇跡。


それがたとえほんの一瞬のことだとしても、

その奇跡が孤独を癒す。