月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也・・・
悠久の時を経て、旅犬あみここにあり。
昨年の今頃、白河の関跡を訪れました。

東北の玄関と呼ばれる白河に、俳人松尾芭蕉が弟子の河合曾良を伴いこの地を訪れたのは元禄2年4月20日(西暦11689年6月7日)のことでした。
芭蕉の代表作、江戸深川を出発し156日間かけ現在の東北、北陸を中心に巡った旅の紀行文「おくのほそ道」に記述があります。
この地に立つと時が止まったような不思議な感覚におそわれました。
白河の関というのは平安中期には軍事的要衝の関所としての機能はなくなり、長い間どこにあったのかはっきりしない状態で、江戸時代、白河藩主松平定信が様々な文献から考証して定めた場所が現在関跡とされる神社のところなのです。
ということでとってもミステリアス。
閑散とした雰囲気、古道や樹齢何百年の大木をみるにつけ
一層、長い月日が偲ばれます。
一層、長い月日が偲ばれます。

心許なき日かず重(ね)るまゝに、白川の関にかゝりて、旅心定りぬ
いかで都へ と便り求めしもことわりなり
中にも此関は三関の一にして、風騒の人心をとどむ
当時の旅は覚悟していくような大変なものだったようです。
現在の東京を出発し、埼玉県、栃木県を20日以上かけ旅をし、やっと奥州(東北)の入口に立った芭蕉が綴った言葉の中には、旅の大変さはもちろんですが、それよりもこれからの意気込みを強く感じます。
芭蕉が辿りついた場所もあくまれ廃れた関跡でありきらびやかな名所とはまた異なる
侘寂を感じる場所だったのでしょう。
「なんとかして都へこの白河の関を超えた感動を伝えたい」と詠んだ平兼盛はじめ、多くの風流人の心をつかんだ白河の関跡に、芭蕉自身もまた感慨深く立っていた様子が浮かびます。
侘寂を感じる場所だったのでしょう。
「なんとかして都へこの白河の関を超えた感動を伝えたい」と詠んだ平兼盛はじめ、多くの風流人の心をつかんだ白河の関跡に、芭蕉自身もまた感慨深く立っていた様子が浮かびます。

風流人ではない私も古い石段を一段一段登るにつれ、
百代の過客を思わずにはいられませんでした。
百代の過客を思わずにはいられませんでした。
芭蕉が感動しすぎて一句も詠めなかったように、私は写真を撮ることを忘れていました。
ということで、関跡の写真はないのが残念です。
関の森公園にある芭蕉と曾良の銅像です・・・→
おくのほそ道の紀行文は大垣に到着したところで
終わっていますが、芭蕉の旅はこの後も続いています。
この後、芭蕉は第46回式年遷宮を拝むため船で伊勢へ向かいました。
終わっていますが、芭蕉の旅はこの後も続いています。
この後、芭蕉は第46回式年遷宮を拝むため船で伊勢へ向かいました。
元禄2年9月6日大垣を出発し、9月11日(西暦の10月23日)伊勢に到着した芭蕉。
内宮のご遷宮の遷宮式は前日に終わっていて間に合わず、13日の外宮の遷宮式を拝んだとされてます。
内宮のご遷宮の遷宮式は前日に終わっていて間に合わず、13日の外宮の遷宮式を拝んだとされてます。
「尊さに皆おしあひぬご遷宮」
賑やかな当時の様子が伝わります。
それから324年後の昨年、第62回式年遷宮が行われ、
私とあみ、母の三人でご遷御の儀のちょうど翌日芭蕉と同じタイミングで
お伊勢参り行っていました! (興味のある方はのぞいてください!→お伊勢参り【式年遷宮】の記事)
春に白河の関で古に思いを馳せ、同じ年の秋には式年遷宮の伊勢参りをし、
知らず知らずに324年前の芭蕉の足跡を辿っていたことがなんだか不思議です。
ブログをしていなかったらゆっくり振り返ることもせず、そうした偶然にも気づかず早足で通りすぎていたことでしょう。
白河には、松平定信が白河藩主だった頃作った日本最古の公園の「南湖公園」
があります。


with甥っ子

南湖公園には、
南湖だんごの茶店
やカフェ
などがいくつかあり、お茶をするにもよいスポットです。
南湖だんごは小粒の小さなお団子で、こちらのお店では、胡麻餡、こしあん、みたらし三種類の味が楽しめます!
定信公が南湖公園でふるまったのが始まりだそうです。

こちらの茶店ではあみと入らせてもらえ
ほっこりできました。
しかも、一人前のだんごに対しお漬物を二人前出してくださったり、
お蕎麦を頼んだのが私だけだったのに、おつゆと付け合せの豆腐をサービスで出してくださったり・・・、申し訳ないほどおご親切で、感謝感激でした!
お蕎麦を頼んだのが私だけだったのに、おつゆと付け合せの豆腐をサービスで出してくださったり・・・、申し訳ないほどおご親切で、感謝感激でした!

まさに「一杯のかけそば」状態の我家・・・(^_^;)
※これでお蕎麦一人前です
親切すぎる団子屋さんでした。m(_ _)m
90歳を超えるおばあちゃんが時々お店に出ていらしたけど、
お元気で長生きしてくださいね
白河蕎麦を名物にしたのも定信公だそうです。

きんしょうじのにしんの天ぷらのお蕎麦→
にしんそばは京都で食べたことありますが、にしんの天ぷらは福島でしか食べたことありません。
わたし的には珍しい食べ物です。
にしんの小骨も気にならず
とっても美味しいです!

にしんと野菜の天ぷらとざるそばのセット。
お蕎麦もかなりおいしいと思います。
どこの店で食べても美味しいので蕎麦偏差値高い町でした。