東灘区の児童館で、お母さん達に絵本セラピーを開催した。
5,6年前からのお付き合いである館長先生から、久しぶりにお電話を頂いてサッと実現した企画。
対象は2歳以下ぐらいの小さいお子さんをもつお母さん25人。
「できたら、親子分離でやりたいです。」
という私のお願いも快く引き受けて下さり、その日は、子どもと離れるのが今日が初めてというお母さんが数人。
「1時間後に会ったとき、きっと、メッチヤかわいく思えますよ。お楽しみに
」
とか言いながら、始めたが、
号泣しながら、ママのもとへ来る子もやっぱりいた![]()
仕方ないよね。
さて、読んだ絵本は、
『つきよのかいじゅう』 佼成出版社 作・長 新太
『おつきさま』 フレーベル館 作・やすいすえこ 絵・葉 祥明
『おこだでませんように』 小学館 作・くすのきしげのり 絵・石井聖岳
『いいこだもん』ほるぷ出版 文・カール・ノラック 絵 クロード・K・デュボワ 訳・河野万里子
『どんなときもきみを』岩崎書店 文・アリスン・マギー 絵・パスカル・ルメートル 訳・のざかえつこ
今回の大きなテーマは「聴く」なんだが、特にこの本に涙されるお母さんが多い。

- おこだでませんように/くすのき しげのり
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「おこだでませんように」は「怒られませんように」を涙まじりに言った言葉。
イントネーションは関西弁で。
「ぼくは いつも おこられる。」
妹を泣かせて怒られて、女の子を驚かせて怒られて、友達に先に手を出して怒られて・・・。
でもこの表紙のように怒られたときはいつも、反論せずにぷいと横向いてふくれてしまう彼。
黙ってしまう理由は、だれも彼の気持ちを聴いてくれないから。
文章中のト書きには彼の本心が書かれてあるんだが、
「きっとこうなんでしょう」
「どうせこうなんでしょう」
「また!」
「どうしてアンタは!」
決めつけてしまう周囲の大人。
男の子が書いた七夕の短冊の「おこだでませんように」にハッとする大人。
「ごめんね、先生おこってばっかりやったねえ」
「よう書けたねえ」
男の子はびっくりよ。
急に褒められ、いっぺんに七夕のお願いが叶ったんだから
うれしそうな男の子の顔。
しかしこの辺から、読んでる大人は涙してしまう。
ああ、そうだよな。
その昔、自分も子どもだったころ、大人の決めつけで理不尽な怒られ方をした。
でも、それに言い返す術を持ち合わせていないもんだから、ぐっとこらえたことが、山ほどあったな。
それでも時には「でも・・・」と説明しようとしたら
「何なの、はっきり言いなさい!早よ言いなさい!」
大人に聴く気はあったんだろうか?
言うのも下手なら、聴くのも下手。
そんな子どもが大人になって、親になって、
やっぱり「何なの、はっきり言いなさい!早よ言いなさい!」
これはアカンよね。
そんな警鐘を鳴らす1冊。