皆さん、こんにちは。9月の心理学講座です。
最近の政治家の中には、お若いにも関わらず記憶力が低下されている方が多いようですね。日本は大丈夫でしょうか~![]()
下のイラストに描かれている15個の単語は、実験心理学のある研究で使われるものです。試しに、これらの単語を30秒だけ覚えてみてください。
次に、これらの単語やイラストは見ずに、覚えた単語を別紙にできるだけ多く書き出してみましょう。全てを書き出せなくてもかまいませんから、1分ほどかけて書き出したら、次に進んでください。
◆大半の人の記憶が誤る
覚えた15個の単語の中に【夢】はあったでしょうか?
では、【光】や【希望】はどうでしょうか?
実は【夢】や【光】はありましたが、【希望】は含まれていませんでした。しかし、「あったはずだ」と感じた人も多いのではないでしょうか。
実際の実験では、「希望」を見た単語として思い出す人は75%に上ります。また、「希望」があったかどうかを尋ねられると、さらに多くの人が「あった」と答えてしまうことも示されています。
なお、このページの方法は簡易的なもので、実際には単語は一語づつ、決まった時間だけ提示されるなど厳密に行われます。
この単語リストを作成した早稲田大学の川崎弥生博士によれば、多くの人の記憶が誤りを起こす理由は、15個の単語が【希望】と連想関係にあり、覚えるときに【希望】を思い浮かべるからです。
「希望の花言葉を持つ植物」より拝借
人間が一般に短期的に覚えられる単語は7個前後であり、15個すべてを思い出せないため、リストの単語を覚える時に思い浮かべた【希望】を見たものとして間違って思い出しやすくなるといいます。
この実験だけでも、記憶がいかに曖昧で誤りやすいものか、実感できるのではないでしょうか。(転載終了)
(参考書籍)ゼロからわかる心理学(別冊ニュートン)
希望(昭和45年 岸洋子)



