4月の「心理学講座」です。
私たちは、家族や学校、会社、スポーツチームなど様々な組織や集団に属しています。その集団には、課題を解決する、業績を上げる、試合に勝利するなど明確は目標がある場合が少なくありません。
また、その目標の多くは、一人の力ではなく、集団に属する複数のメンバーの取り組みによって成し遂げられるものです。
こういった集団の目標を達成に導く役割や過程を【リーダーシップ】といいます。リーダーシップは、心理学だけでなく、経営学や政治学においてもその重要性が指摘され、長年にわたり研究されてきました。
集団を運営する上では、目標達成と合わせて、集団維持という機能が重要です。
しかし、目標達成を急ぐあまり、メンバーの気持ちが離れてしまうこともありますし、逆に、個々のメンバーの気持ちを大切にするあまり、目標が達成できないこともあります。そのため、二つの機能のバランスをとることが大切です。
◆PM理論とは
この二つの機能からリーダーシップをとらえているのが、PM理論です。
1966年、社会心理学者である三隅二不二(みすみ じゅうじ)らのリーダー行動に関する研究によって生まれました。
リーダーの行動にP機能(Performance function:目標達成機能)と、M機能(Maintenance function:集団維持機能)」の2つの因子を見出しました。
一般にリーダーシップというと、能力のある人が集団の先頭に立ち、メンバー全員をぐいぐいと引っ張っていくということをイメージしがちですが、実はそうではありません。
リーダーシップとは、特定の個人が発揮する機能に限らず、メンバーの誰もが発揮できる集団の機能のことをいいます。
この方のリーダーシップとは何ぞや~![]()
また、集団のメンバーに影響を与え、リーダーシップを発揮する人を【リーダー】と呼びますが、たとえリーダーが優れた言動を発したとしても、メンバーが動かされなければ、意味がありません。
メンバーに受け入れられてはじめて、リーダーシップは生まれます。このように、リーダーシップが、メンバーによる受け入れを前提としている点も重要なポイントです。
◆二つに大別されるリーダーとは
リーダーは次の二つに大別できます。
(1)すでに存在する集団を統率する人物を指す場合
例として、あるスポーツチームのキャプテンのように、あらかじめ集団があり、その集団の人々を率いる場合がこれにあたります。
(2)人々を率いるうちに強固な集団が組織される、あるいは集団に大きな変革をもたらすような人物を指す場合
歴史上の偉大な人物などがこれにあたります。こうしたリーダーシップを、【カリスマ的リーダーシップ】や【変革型リーダーシップ】と呼びます。(転載終了)
(参考書籍)ゼロからわかる心理学(別冊ニュートン)
(参考記事)PM理論の診断テストとPM理論の解説
リーダーシップの基本的な理論「PM理論」







