「糸」 平原綾香(カバー)
(過去記事)「量子の世界」超ひも理論(1) (2018/1/25)
映画に見る「量子の世界」(1) (2018/1/16)
人は一人では生きられぬことをこれより先思い知ることとなりにけり。 万物は目に見えぬ糸にて結ばれ、引き寄せ合いて循環す。
人との縁、物との縁、食物との縁、虫の一匹との縁、全てこの糸によってもたらさるるものなり。糸の存在なくば、生態系も成立せず。
この世界に何十億という人間の存在あり。 なれば袖すり合うも少しの縁。 さにて親しく交流するは極希な縁。 親子、夫婦の縁は奇蹟なり。
なれど、今人は生態系を乱し、この糸細く脆くなりゆかん。 そもそも人は集団をつくる生きものなれど、そを避け孤独なるもの多し。 人と人との縁希薄となるばかりなり。
さなれば、人が生きるため必要な縁も引き寄せられぬと気付くべけれ。 目に見えぬ糸をたぐり寄せ、人との縁結び、利他愛養い、助け助け合う生き方こそ、これからの苦難の時の救いとなりにけり。
見えぬ糸の力にて集まりたる人の力こそ、これより先必要なものなり。 己のみ、己の家族のみにてはこれより先の世は生きられぬ。
人にとりて必要な縁は全て目に見えぬ糸によりてもたらされん。 この糸自ら切り捨てれば、人は生きられぬと悟るべし。(転載終了)


