Gは杖を使って虚空に円を描いてゆく。その軌道からは白金色の粉がキラキラと舞い降りている。そして、円を分割するように縦の線と横の線を書き込んでゆく。
(ガイドG)
「座標軸の設定方法は、心得ているだろうが、ここで、座標軸をしっかりと確立するとしよう。まずは、円に十字を書き込み、時間軸と空間軸を設定する。十字の交点に意識を向けると、そこがゼロポイントになる。そして、題名をインプットすれば、十字の中央にあるゼロポイントに、ターゲットの時空があらわれる仕組みだ」
(マヤ)
「この座標軸の使い方なら、エリア#5の領域でアヌビスに教えてもらいましたから知っていますよ。十字の中心に向かって図形を投げ込むと、その図形に対応した記憶を検索することができるんですよね~」
過去の自分と未来の自分(最終回)(2018/10/18)より
(ガイドG)
「その通り。正多面体を投入し、記憶の検索をすること以外にも、特定の本を取り出したい時にもこのシステムを用いることができるのだ。時間軸と空間軸と題名を設定すれば、中心の十字からターゲーットとなる本があらわれる仕組みになっている。実に簡単明瞭なシステムだ」
(マヤ)
「ということは、宇宙図書館の本を検索する際には、わざわざ各エリアに本を取りに行かなくても、座標軸を設定して、自由に本を取り出せるのですか?しかも、エリア#13の本でも?」
(ガイドG)「その通り」
【6と7の架け橋】宇宙図書館(1)(2018/3/26)より
◎ エリア#1~エリア#12まで・・・惑星図書館
◎ エリア#13・・・恒星図書館
◎ 22を超えたところ・・・銀河図書館
◎ 銀河図書館を越えた先に・・・超銀河図書館
各エリアに赴き、本を取りに行かなくても、この座標軸ひとつで済むとは、なんて便利なシステムなのだろう。マヤは時間軸と空間軸の二つの軸が交わる点に向かって本の題名を発し、特定の本を取り出してみる。「時の双璧」「惑星地球の生活」「われ三界に住まう者」など・・・。
(マヤ)
「こんな便利なシステムがあるなんて知らなかった。さすが、エリア#13ってすごいんですね~」
マヤは次から次へと本を取り出してみては、累々と積み上げてゆく。ふと気がつくと、周辺には本の要塞のようなものができていた。
(マヤ)
「でも、G!このシステムはエリア#13の領域内だけ有効で、他のエリアでは使えないんですよね?」
(ガイドG)
「神聖なるエリア#13と同じ意識状態を保つことができれば、どのエリアであろうと、どんな時空間であろうとも、このシステムは有効である。たとえ惑星地球の3次元領域内においても、エリア#13と同じ意識状態にチューニングできれば、この座標軸のシステムを用いることができるだろう。座標軸の中心に質問を投げかければ、自ずと答えはやって来る」
エリア#13と同じ意識状態と、Gは簡単に言うけれど・・・この意識状態を保つのは、3次元では難しいことのように思えるのだった。
(ガイドG)
「さぁ、取り出した本を、中心の十字に向かって返却しなさい。借りた本は必ず返すように」
(マヤ)
「はい。でも、どうやって返すの?十字の中心に向かって投げ込むだけでいいのですか?」
(ガイドG)
「本を取り出した手順を、逆回転させればいいだけのこと。そして、秘密のコマンドを教えよう。このコマンドは、『元の場所にお戻りください』という」
「随分簡単なシステムですね・・・元の場所にお戻りください」と、言いながら、マヤは次から次へと本を返却してゆく。
(ガイドG)
「幼い獅子よ、よく聞きなさい。このコマンドは、本の返却以外にも応用が効くのだ。この宇宙空間においては、善悪を問うのではなく、そのものが存在するのにふさわしい時空間へ、正しい時空間へと戻してやることだ。
どんなエネルギー体も、元の場所へと戻すことができる。ただし、正確に図形を描くことと、正確にゼロポイントを設置し、さらにコマンドを発する者がゼロポイントになっていなければ、単なる戯れごとというものだ」
(マヤ)「はい、わかりました」
※例えば、死んだ自覚がなくて彷徨っている魂には、「行くべきところに行きましょうね~」と霊界に戻ることを促してあげることです。
マヤは爽やかな声で返事をしながらも、冷静に考えてみれば、3次元では正確にゼロポイントの図形を描くことも、ハートをゼロポイントに保つことも難しいので、3次元の領域内でこのシステムを使うことは、おそらくないだろうと思うのだった。
(ガイドG)「さぁ、ついてきなさい」
マヤとペガサスがすべての本を返却したのを確認すると、Gは唐突にそういった。
以上、「宇宙の羅針盤(下)」より転載しました。これにて、「秘密の回文」は終わり、次回からは「水盤と夢の再生」を連載します。






