過去の自分と未来の自分(5) | 新MUのブログ

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2014年11月末をもって閉鎖した【MU(ムー)のブログ】の管理人です。
その節はお世話になりました。以前は時事問題を主に取り上げ
ましたが、各種事情により少しセーブします~♪

 

「ねぇ、お姉ちゃんは、ひっくり返っていることに気づいている?あなたは誰?」

 

「・・・わたしは、わたし。わたしは、未来のあなた自身よ

 

「そう・・・時計を巻き戻してここにきたわけね」

 

全く驚きもせず、さも当たり前のことのように少女は言う。

 

「マヤちゃんには、どうして、それがわかるの?」

 

「時計だって正面から見れば時計回りだけど、裏から時計を見れば反対に回っているから。時間を巻き戻すのって、これと同じ原理を使うのでしょ?」

 

少女はどこまでも透明な声を発している。

 

「ねぇ、マヤちゃん、お姉ちゃんも粘土を一緒にやってもいい?」

 

「いいよ」

 

 

こうして二人は、しばらく一緒に粘土で遊んでいた。教室にいる先生も、子どもたちも、未来からやってきたマヤの姿が見えないようだった。しかし、粘土を破壊した少年だけが、未来のマヤのことをジッと見つめている。逆回転の少年には、未来から来た人が見えるのだろうか?

 

時間を逆回転させてここに来たのだから、逆回転の少年にはその姿が見えてもおかしくないのかもしれない。もしかしたら、あの少年も未来の時空から・・・?

 

そんな疑問がよぎった瞬間に、少年は慌てて後ろを向くと、奇声をはりあげながら駆けて行ってしまった。

 

湖で撮影された鏡の世界

 

「ねぇ、マヤちゃん・・・まんマルは、なんでになったと思う?」

 

「たった一人で、退屈だったからよ」

 

なんの迷いもなく、少女は即答するのだった。

 

「そうね。きっと、宇宙だって、一人はつまらないんだよね。ねぇ、あの男の子、本当はマヤちゃんと一緒に粘土したいんじゃない?一緒にやろうよって、言ってみたら」

 

「いいの、別に」

 

「二人で作ったら、また別の宇宙ができるかもしれないよ」

 

以上、「宇宙の羅針盤(上)」より転載しました。(次回へつづく)