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さくやです。
29年前のきょう、
地下鉄サリン事件が起きました。
わたしは当時29歳。
パリ8区の
フォーブル・サントノーレに本店を持つ
馬具商からスタートしたフランスのメゾン、
H社に勤めていました。
東京のオフィスは銀座。
なのでわたしはその当時、
地下鉄日比谷線で
毎朝銀座まで通勤していたんですよね。
ですが、その前日の夜、急に、
大阪の取引先店舗に出張することになり、
事件当日は、
たまたま日比谷線に乗らなかったんです。

わたしが担当していたその取引先は、
東京、大阪、札幌、福岡に店舗があって、
わたしは、大阪、札幌、福岡に
しょっちゅう出張していました。
店舗スタッフの皆さん、
とてもいい方ばかりで、
仲良くしていただいていました。
その日の朝、大阪店の事務所にいたところ、
札幌店のスタッフの方から
電話がかかってきたんです。
「さくやさーん、
札幌店の〇〇君から電話かかってきてるよ。」
と呼ばれ、電話に出たところ...
受話器の向こうから
心配そうな声が聴こえてきました。
「さくやさん、今、大阪にいるんだよね?
今朝、東京の地下鉄、乗らなかったんだよね?
ああよかった...」
わたしがポカーンとしてたら、
電話をくださった札幌店の方から、
「え?ニュース見てないの?」
と言われ、
ことの次第を知ったのでした。

そもそもわたしが前日の夜、
急に大阪まで
出張に行くことになった理由は...
ウチの会社が卸していた商品のことで、
大阪店の上得意のお客様が激怒され、
本社の担当者であるわたしが、
大阪店の店長さんや部長さんと一緒に、
午前中に、芦屋のお宅まで、
お詫びに伺わなければ
ならなくなったからなんですよね。
そのお客様、
「金持ちケンカせず」のことわざ通り、
ふだんは温厚な方で、
ご立腹になられるなんてことは
まったくなかったそうです。
そういう方がご立腹になったので、
「こりゃ大変だ!」
ということで、
東京本社の担当者であるわたしが、
前の日の最終の新幹線で
呼び出しを喰らったわけです。
次の日の午前中、
大阪店の店長さんや部長さんと一緒に
芦屋のお宅に伺い丁重にお詫びをしたら、
すぐに納得して下さいました。
それどころか、
「まあ、わざわざ東京から...
ごめんなさいね。」
って逆に謝られちゃったんですよね。
お昼までごちそうになっちゃいました。
そして、
「それにしてもわたし、
どうしちゃったのかしら?
こんなことでハラたてるなんて。
更年期かしら??!」
と不思議がっていらっしゃいました。
この温厚なお客様が
いつもどおりご立腹にならず、
わたしも、前の晩、
急遽大阪に呼び出されることもなく、
いつも通り出勤していたら...
わたしはいまでも、
このお客様からのクレームを
「神のクレーム」だと思っています(^^)

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