
このニュース、
知っている人は知っているでしょうし、
知らない人は知らないでしょう。
世の中には夜空の星の数ほどのニュースが、
その人のその人の関心に合わせて、
届いては消え、届いては消えしてしているからです。
その中には商業目的のものも多く、
視聴者のこころをつかむかを必死に競い合うことにしか
関心がないように感じるものも少なからず。
まるでネコが爪でひっかきでもするかのように。
ヨーロッパに関心がおありの方は、
このニュースはおそらくとっくにご存じでしょう。
↓
12世紀から13世紀にかけて建設された、
ゴシック様式の大聖堂です。
「ノートル(Notre)=わたしたちの」「ダム(Dame)=貴婦人」。
カトリック教徒が「わたしちの貴婦人」といったら、
それはもちろん、聖母マリアのことです。
20代後半の一時期、パリで働いていたころ。
恋愛でボロボロに傷つくことをくりかえしていた日々。
何度目かの恋で
「今度こそは」と思った相手からの裏切りにあった時。
「ノートルダムに行こう。お祈りしよう。マリア様に聴いてもらうのよ。」
ヴァレリーという
当時一番仲の良かったフランス人の友人に連れられて、
メトロを乗り継いでシテ島までいって、
うすぐらい大聖堂の中に入りました。
ステンドグラスから差し込むブルーの光だけを頼りに、
ひざまづいて、小一時間お祈りしたのを覚えています。
建設から800年。
悩み苦しむ人たちの涙を受け止め続けてきた、
「ノートルダム(わたしたちの貴婦人)」。
判断することなく、教え諭すことなく、
その人の気が済むまで共にそこにいて、
ただただ無言で受け止める。
女性性そのものだと思います。
800年のものがわずか数時間の火事で燃え落ちてしまう。
はかないものですよね。
・・・
今年はあとまわしにしないで、
会いたい人に会って、
訪れたいところには訪れよう。
そう決めました。
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