< 登場人物 >

指輪 根本沙代 ・・・ Y高校3年生


王冠1 森田柊也 ・・・ 沙代の元カレ


宝石ブルー 佐々木修平 ・・・ 柊也とは腐れ縁な仲


< 今までのストーリー >

「1」  「2」  「3」  「4」  「5」  「6」  「7」  「8」  「9」  「10」


「11」  「12」  「13」  「14」  「15」  「16」  「17」  「18」  「19」  「20」


「21」  「22」  「23」  「24」  「25」  「26」  「27」  「28」  「29」


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沙代と修平の間に微妙な空気が流れた。

「 柊也って、意外と繊細なヤツなんだよ。

  それなのに今まで何度も心が折れそうになったことがあっても、

  真っ直ぐに素直にアイツらしく生きてきた。

  オレがアイツだったら、とっくにグレてたと思うのに・・・。

  きっと誰よりも、オフクロのことを大切に思う気持ちが、

  柊也を強くしたのかも・・・。 」

「 ・・・・お母さんを大切に思う気持ちが? 」

「 柊也が4歳で、オフクロを亡くしてから、

  ずっと爺ちゃん、婆ちゃんが親代わりになって育ててくれてるのは、

  沙代ちゃんも知ってるよね? 」

修平の問い掛けに沙代は頷くと、今まで気になっていた疑問をぶつけてみた。

「 修平くん・・話しの腰を折るみたいになって、悪いとは思うんだけど、

  柊也のお父さんって、今、どうしているの?

  私・・・柊也からは海外で仕事をしている人としか聞いていないの。 

  なんだか、それ以上、聞ける空気ではなかったし・・・。 」

「 そうか・・・柊也、それ以上のことは、沙代ちゃんにも言えなかったのか。 」

「 言えなかった? 」

「 そう・・柊也は言えなかったんだ。

  それは柊也が、自分の父親を知らないから・・・。 」

「 えぇぇっ? 」

「 父親だという人が生存していることは間違いないらしいよ。

  けどアイツは父親の顔や名前すら知らないんだ。

  一度だって、会ったこともないらしい。 」

「 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 」

「 ”ずっと父親は遠い海外で仕事をしている” なぁんて、

  小さい頃のうちは純粋に信じることができるさ。

  けど・・けど・・時間と共に、成長していくにつれ、

  おかしいって思えてくるものじゃないか・・・。

  まして父親と一度も会ったことがないなんて、

  普通では ”有り得ないこと” ・・・。

  どんなにアイツが鈍感だって、気付くことだろう? 」

「 ・・・・うん・・・。 」

「 なのにアイツ・・・小学2年生の時、

  ”父ちゃんは日本に帰って来る時間がないほど、

   仕事が忙し過ぎるだけなんだ” ・・・なんて強がって、

  ”有り得ないこと” を必死に肯定しようとするんだ。

  オレが ”爺ちゃんにでも聞いたら、わかるんじゃないか?” と言うと、

  柊也は黙り込んでしまってた。

  きっとアイツは真実を聞くことが怖かったのかも?!

  当時、オレにも、その真実とやらが何なのか、想像もできなかったけど、

  ただ・・・子供心にも、あまり良くない内容だという予感はしていた。

  だから柊也は ”有り得ないこと” を肯定しようとすることで、

  真実から目を背け、寂しさを紛らわせていたんだろうなって思うのに、

  その肯定も長く続くことはなかった。

  柊也が小学3年生の時・・・・。 」

そこまで話すと、修平は心苦しいものを感じているのか、

もう既に冷めてしまったコーヒーに口をつけると、苦い表情をした。

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< つぶやき >  8月25日記述


ここでは、まだ ”柊也が恋愛に対し真面目な理由” や


”母親への強い執着の理由” が書かれてません (;´▽`A``


序章のような感じです!!


焦らすつもりはないのですが ( いや!?焦らしてるかにひひ )


修平が順を追って、これから話してくれます (‐^▽^‐)


ところで修平の言ったことが、気になるところです。


”オレがアイツ(柊也)だったら、とっくにグレてた”


過去の柊也にショッキングな出来事があったことを匂わせます (x_x;)


そのショッキングに出来事が、 ”恋愛” ”母親” のことに、つながりそうです。


お楽しみに!!


TSUBASA