< 登場人物 >
根本(村上)沙代 ・・・ Y高校3年生 美容師への夢を持つ
森田柊也 ・・・ 沙代の元カレ チャラ男と誤解されやすいが温厚
佐々木修平 ・・・ 小学生時代から、柊也とは腐れ縁な仲
< 今までのストーリー >
「1」 「2」 「3」 「4」 「5」 「6」 「7」 「8」 「9」 「10」
「11」 「12」 「13」 「14」 「15」 「16」 「17」 「18」 「19」 「20」
「21」 「22」 「23」 「24」 「25」 「26」 「27」
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~~~村上沙代・25歳、夢の中~~~
沙代の目の前のスクリーンは、再び光に戻り、消滅したが、
すぐにまた新たな光が現れると、新しいスクリーンを作った。
そして、そこに映し出された人物は・・・・。
ーー修平くん・・・。
この日の私は・・・・。
沙代は感慨深い表情でスクリーンに目を向けた。
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~~~過去のスクリーンの映像~~~
放課後の教室で久々に沙代が柊也に話し掛けて以後、
2人っきりで話す機会はなかったが、
柊也が変わらずに自然体なまま、他のクラスメート同様に、
沙代とも関わってくれていたお陰で、
10月末の沙代の18歳の誕生日、ハロウィン、
クリスマスなどの大きなイベントを含め、
沙代も穏やかに学校生活を送ることができた。
その上、 ”沙代は楽しい時は笑って、嬉しい時は素直に喜べ” と、
柊也自身が言ってくれたからこそ、更に沙代を前向きにさせてくれたのだった。
そんな充実した日々が、ゆるやかに過ぎ、年が明けた2月には、
沙代の志望するR美容師専門学校の入学内定が決まった。
春からは美容師の専門学生、夢に向けての第一歩が、
彼女の気持ちを、一層に高揚させていた。
その半面、年明けの1月早々、沙代は砂川とは残念ながら別れてしまったが、
それはお互いに悔いを残さない納得した上での別れだった。
柊也を深く傷つけ、踏み台同様にして成り立った恋愛は、
沙代にも、砂川にも苦いものを感じずにはいられず、
2人の間に、燃え上がったはずの思いは嘘のように、やがて冷めていったのだった。
そこからまた月日が流れ、桜がつぼみを付け始めた3月初旬。
もう既に2月から、自由登校になっていた沙代たち3年生には、
卒業式という旅立ちのセレモニーへの切なさと、
まだ進路が決まっていない者たちもいる現実はあるが、
春先からの新生活への夢と希望が交差し、
人生の中で迎える節目を感じずにはいられない中、
ちょうど卒業式の3日前、沙代の携帯に、意外な人物からの着信があった。
ーー修平くん・・・。
それは小学生の頃から、柊也とは腐れ縁の仲である佐々木修平からだった。
通話で彼は ”明日、会わない?” と沙代を誘ってきたのだ。
ーーどうして修平くんが?
沙代には、何故、修平が誘ってきたのかが不思議だったが、
ただ一つだけ思い当たることはあった。
ーーもしかして修平くんは・・・・。
多少の躊躇いはあったが、沙代は彼の誘いに、即答で応じていた。
修平からの誘いを受けた翌日の午後、沙代は待ち合わせのY駅近くの公園で、
彼を待っていた。
すると5分もしない内に、息を切らしながら、修平が駆け込んで来たのだった。
「 沙代ちゃーん!!
ごめん・・・女の子を待たせるなんて、オレって・・・。 」
「 うううん・・・大丈夫だよ。
私も来たばかりだし・・・。
・・・修平くんが、今日、私を誘ったのは、柊也のことで・・・でしょ? 」
沙代の直球に、修平は観念したかのような表情をすると、
「 沙代ちゃんの言う通りだよ。
あさって卒業式だろ・・・その前に、ちょっと話しておきたくなって・・・。
・・・けど、沙代ちゃんが、それを承知で来てくれて、
なんだかオレ、マジ安心した・・・よかった。 」
修平は意味深な言い方をし、ホッとしたように微笑むと、
「 あっ・・・遅れたけど、沙代ちゃん、R美容師専門学校入学内定おめでとう。
美容師への夢の第一歩だね! 」
「 ありがとう!!
あっ・・でも修平くんは、まだ結果待ちなんだね。 」
「 ・・うん。
でも試験の手ごたえ感じたから、きっと大丈夫だと思う。
オレ、今まで本番には強かったから!
M農業大学・・畜産関係の仕事に就くことが、オレの夢なんだ。 」
「 修平くんが合格していること、祈ってるね! 」
「 ありがとう!!
あっ、そうそう、柊也のヤツはK音大、合格したよ。
2月末に通知が届いたらしい。
これで、もう柊也との腐れ縁にもピリオドかぁ・・マジ寂しいかも・・・。
それにしてもK音大に受かるだなんて、すごいよな。
アイツ、一見、勉強してねぇように見えるけど、意外と猛勉強していたんだぜ。 」
「 ・・・そうなんだ・・・よかった。 」
沙代は心から、喜びと安堵を覚えていた。
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< つぶやき > 8月20日記述
柊也と心を割って、少しだけ話しをして以来、
沙代の高校生活は穏やかに過ぎていったようです (‐^▽^‐)
さて ・・・ 修平は、柊也の何を、沙代に話したいのでしょうか![]()
修平といえば、柊也とは小学生の頃からの腐れ縁だそうですが ・・・。
沙代の知らない、今までの柊也のことが、修平の口から聞けそうです![]()
お楽しみに \(^_^)/
TSUBASA