登場人物 ![]()
山下美生 ・・・ K音大3年生 ピアノ専攻
小さな頃からピアノを習う
母親のミオ似で童顔
料理上手 ハッキリとものを言う
森田柊也 ・・・ 3年生 バイオリン専攻
泳ぎが得意 ライフセーバーの資格を持つ
クヨクヨしない性質だが強がりな面も・・・。
ひょうきん 話題が豊富
新山美野里 ・・・ バイオリン専攻
美しい容姿 サッパリした性格
今まで の お話し ![]()
「1」 「2」 「3」 「4」 「5」 「6」 「7」 「8」 「9」 「10」
「11」 「12」 「13」 「14」 「15」 「16」 「17」 「18」 「19」 「20」
「21」 「22」 「23」 「24」 「25」 「26」 「27」 「28」 「29」 「30」
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ファミレスを出た後、少し車を走らせると柊也は大きな国立公園に車を駐車した。
「 ここでいいかな? 」
「 はい。 」
「 今日は少し涼しい方だし、
ちょっと外を歩かない? 」
「 いいですよ・・・。 」
2人は車から降りると歩き出した。
もう薄暗くなってしまった公園内には、人がチラホラ程度で、
時々、犬を散歩させている者など、何人かに出会う。
「 ねぇ美生ちゃん。
あそこの展望台に上らないか?
結構、いい風を浴びれそう!! 」
「 はい! 」
美生も同感し即答すると、展望台に向う柊也の後に続いた。
彼女の長い髪、羽織っている半袖の淡いピンク色の夏用カーディガンや
黒い小花柄のロングスカートが風でヒラヒラと舞い、
彼のサラサラなナチュラルブラウンの髪や、黒いシャツが風でなびく。
瞬く間に階段を上がり、小さな展望台の屋上の踊場に到着すると、
しばらく黙って、展望台からの夜の公園を眺めながら、
風の気持ちよさを感じあっていた2人だったが、
そんな中、美生は息を整えると、話す決意を固めた。
「 柊也先輩・・・私の方から先に話してもいいですか? 」
「 うん・・・美生ちゃんの話しを先に聞くよ。
オレの伝えたいことは、後の方がいいかもしれないし・・・。 」
美生は、優しく微笑む柊也にホッとすると、
「 私の伝えたいことっていうのは・・・。
柊也先輩には、以前、私、 ”男の子が苦手” だって言ったけど、
本当は ”男性不信” だってこと、もうわかっちゃってますよね? 」
彼が頷き、目を伏せると、
「 私、3年前の高3の時に付き合っていたカレがいたんですけど、
そのカレとは、いろいろとあって・・・。
それは・・・・・・・・・・・・今は話したくない・・・ごめんなさい・・・。
・・・・・・・・・それ以来、男の子が怖くなってしまって・・・。
だから例え自分の好きなタイプの男の子に巡り会っても、
私の心には何も響かなくなってた・・・恋ができなくなってた・・・。 」
美生は、そこまで話した後、一呼吸置き、
「 ・・・そんな私が ”或る男の子” に出会って、
最初の第一印象が最悪に等しいくらい悪かったはずだったのに
どんどん惹かれていくことに気付いたんです。
それも全くタイプではなかった人なのに・・・。
変ですよね、男性不信の私が・・だなんて・・・。
”その男の子” は、今まで出会った他の男の子たちとは違ってた。
私は一緒にいるのが、とても楽しかったし、すごく安心できた・・・。
それなのに・・・ ”その男の子” に
どんどん惹かれていく自分が怖かったし、
恋だって認めてしまうことが出来なくって、
私は自分の心を閉じたままにしてた。
今のままの友達としての関係で満足をしている振りをしてた。
でも思いは、どんどん膨れていくばかりで・・・。
そんな中、私は自分の本当の気持ちに向き合うことができた。
・・・今ならに正直に言えます。
・・・久しぶりに・・・恋をすることができました。
今、恋をしているって実感できるけど、
その恋は叶わないってことも承知してます・・・。 」
彼女は悲しそうに目を伏せると、思い切ったように、
「 私・・・気付いたんです。
柊也先輩が、私のアンサンブルのパートナーになってくれたり、
よく声を掛けてくれたり、優しくしてくれたり、笑わせてくれたりするのは、
他のみんなにすることと同じで、普通のことなんだって・・・。
それを私ったら、大きな勘違いをして・・・。
柊也先輩には素敵なカノジョがいるのに・・・。
私って馬鹿でした。 」
美生は一人笑うと、
「 もうわかってますよね?
”その男の子” って柊也先輩のことです。
・・・振られるのは、もうわかってるけど、
私・・・柊也先輩が好きです・・・。
・・・私に久しぶりに・・・また恋する気持ちを思い出させてくれて、
ありがとうございました。
柊也先輩のお陰です!!
もう・・・伝えたいこと・・・・終わりです!!
これで何も思い残すことなく、明日の本番に力が出せそうです!!
あっ・・・私が今、告ったことは忘れてください。
今まで通り友達として、よろしくお願いしますね。
私も、そのつもりですから!! 」
美生は明るく笑ってみせたが、終始、無言で横に立っている柊也の顔を、
まともに見ることができなかった。
「 美生ちゃん・・・・。 」
柊也が口を開いた。
「 夏の風って、すごく心地いいよな。
今日は特にいい・・・。
きっとキミの誕生日を祝福してくれているのかも・・・。 」
「 えっ?! 」
柊也の意外な言葉に、美生は驚き絶句した。
ーー柊也先輩は私の誕生日を知らないはずなのに、
どうして?
そんな彼女の気持ちを察するように、
「 オレ、見ちゃったんだ。
拓郎が持っていたサークルの名簿。
アイツがトイレに行っている間、名簿を預かってた時に・・・。
あっ・・・拓郎には黙ってて! 」
柊也はバツが悪そうに笑った。
「 美生ちゃん・・・21歳の誕生日おめでとう!!
ずっと惚けて知らない振りしているのは、オレにはストレスだったよ。 」
可笑しそうに笑った後、彼は急に真顔になり、
「 今日は・・・だから・・・その・・・誕生日のお祝いを兼ねて、
”好きな女の子” を、一応デートに誘ったつもりだったんだ。
振られるのを覚悟で、自分の気持ちを伝えようって、
意気込んで、ここで告ろうとしていたら、
キミも告ってくるなんて・・・。 」
「 えぇぇ?! 」
美生には、柊也が言っていることが信じられなかった。
「 それって、いつもの冗談ですよね?
私、真剣なのに・・・こんな時にからかうのはやめてください。 」
「 オレ、今も・・・今までも冗談のつもりはなかったよ。
こう見えても、オレの冗談って本心が含まれていることが多いらしい。
最近、拓郎に指摘されたんだ。
オレ、言われるまで、全く気付いてなかったんだけどね。
あっ・・・またオレの単細胞なとこ、バレちゃったね。
なんかオレって、墓穴の掘り過ぎ・・・。
マジで言うけど・・・美生ちゃんの気持ち、すごく嬉しかったよ・・・。 」
真顔のままで答えた彼に、まだ信じられない心境でいる美生は、
「 でも柊也先輩には、カノジョがいるじゃないですか? 」
「 さっきも美生ちゃんは、そんなこと言ってたけど、
キミの言う、オレのカノジョって、
もしかして美野里のこと? 」
美生が頷くと、柊也は咄嗟に笑いだした。
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< なん作家のつぶやき >
美生は柊也へ、自分の思いを伝えることができましたね (*v.v)。
叶わない恋だと承知で告白したのに、
実は柊也も、美生のことが好きだったことは、彼女にとって
サプライズにもなりましたね ヾ(@^▽^@)ノ
そして、もう一つのサプライズ・・・美生の誕生日を、柊也が知っていたこと![]()
美生にとって、一粒で二度おいしい誕生日になりました ヽ(゚◇゚ )ノ ヒャッホー
美生の気持ちを書く時、思わず美生になりきったつもりになって
書いていた、めでたい、なん作家です (;´▽`A`` ![]()
( 単純なんです
なん作家って
)
ラブラブなシーンは、どーも、つい熱が入っちゃいますね (≧▽≦) ![]()
さてさて次回は・・・ ( ̄▽+ ̄*)
美野里が柊也のカノジョだと、勘違いしていた美生は、彼に笑われましたが、
なら![]()
いったい
美野里は柊也の何なの
何なの~
ヽ(゚◇゚ )ノ
次回をお楽しみに o(〃^▽^〃)o
今日もご愛読を、ありがとうございました m(_ _ )m
なん作家 Yu