ダッフィー 登場人物 ダッフィー


ミッキー 山下美生 ・・・ K音大3年生 ピアノ専攻

             男性不信 背が高くスラッとした童顔


ミッキー 森田柊也 ・・・ K音大3年生 バイオリンを専攻する

             思ったことを率直に口に出してしまう

             苦いコーヒーが好き



デールダッフィー 今まで の ストーリー デールダッフィー


「プロローグ」


「1」  「2」  「3」  「4」  「5」  「6」  「7」  「8」  「9」  「10」


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美生がカフェ・クレッシェンドで賄い食を食べている同時刻、

K音大から車で30分のアパートに帰っていた柊也は、

簡単な自炊の夕飯を済ませると、小さな防音室の中、

実技試験で弾く予定の曲を練習していた。

柊也の住んでいるアパートの部屋は、ワンルームにキッチンが付き、

バス・トイレ、押入れ、壁に据付の洋服タンス、

それにプラスして防音室が付いている。

家電や家具は小さな冷蔵庫とコーヒーメーカー、卓袱台にベッド、

小さなテレビ、CDラジカセ。

狭い部屋だが、物があまりないので、柊也にとっては住みやすかった。

彼の他にも、同じK音大の学生が何人か同じ間取りの部屋に住んでいる。

K音大の周辺のアパートは、音大生のための防音室が付いている部屋が多い。

住みやすい快適な部屋ということもあって、

柊也も一年間のドイツ留学の間、アパートの部屋を手放したくないという理由で、

親友であり、この春サークル長になった拓郎に一年間、住んでもらっていた。

今の柊也の生活は ”森田楽器” という会社を

若い頃から経営している祖父母からの仕送りで充分なくらいだった。

柊也は、将来、その会社を継ぐことになっていて、

経営の責任を少しずつ任されることになる・・・。

だから学生の今のうちに、祖父母に目一杯に甘えてもよかったのだが、

今まで祖父母に育ててもらった恩や、

昨年、一年間、ドイツへの留学もさせてもらっていたこと、

もう一年、余分に音大に行かせてもらうこともあり、

彼は敢えて、帰国をしてからは、私生活で贅沢をしないようにと心掛けていた。

~~~

生まれてから物心のついた柊也の周囲には、

母親や祖父母の存在しかなく、彼は父親というものを全く知らずに育った。

柊也は母親の実家で、祖父母と母親と共に暮らしてきたが、

4歳の頃に母親を病気で亡くしてからは、ずっと祖父母に育てられてきた。

柊也は父親の存在には何度も疑問を持つこともあったが、

今まで祖父母からは ”父親は外国で仕事をしているので、なかなか会えない”        と聞かされていたのだった。

それはわかっていても、なぜ自分は一度も父親に会えないのか、

柊也には腑に落ちなかったが、祖父母は、それ以上答えてはくれなかった。

ところが2年前・・・・彼が音大の2年生の時の12月末に、

20歳の誕生日を迎えた時、年末で実家に帰省していた柊也は、

生前に母親が柊也へと書いていた手紙を、祖父から渡されたのだった。

その手紙の内容には 

”父親と母親の馴れ初め” 

”父親のプロフィール・人格・職業”

”父親と母親が婚姻関係を結んでいなかった事実”

”柊也という名前の由来”

”父親は行方不明” という事実・・・。

その上、柊也にとって、最もショッキングだったのは、

”柊也の存在を父親は知らない” という事実だったが、

例え柊也の存在を知らなくっても、

どうして父親は、母親に会おうとしなかったのか?

彼には疑問が残った。

そして手紙の最後には ”母親の父親に対する気持ち” が綴ってあった。

母親は、父親のことを憎んでいるどころか、ずっと慕っていたこと・・・。

当時、20歳になったばかりの柊也は手紙を読み終えると泣いた。

それが皮肉にも、彼が留学に行くきっかけになったのだった。





柊也は防音室の中、バイオリンの弓を弾く手を止めた。

ーーオレは父親が留学していたことがあったというドイツに行って、

   父親の足跡を自分の足で辿ってみたかった・・・。

   オレにとって父親は、憧れではあるけれど、反面教師でもある・・・。

   オレは父親みたいな生き方は、絶対にしない。

それが一度も会ったことのない父親に対する、柊也の本心だった。


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柊也 の 出生 には 何か 複雑なもの が 絡んでいるようです。


ここでは 柊也 の こと に ついて は まだ 言葉少な ですが


ストーリー の 展開 と 共 に 柊也 という 男の子 の こと が


少しずつ わかってくる と 思います。


次回 は 朝 の 音大 で 美生 に 驚くこと が ・・・・・・・。


今日 も ご愛読 ありがとう ございました m(_ _ )m


                              なんちゃって作家 Yu