番外編・登場人物 ![]()
山下礼司 ・・・・・・ 小さい頃はサッカー遊びが中心
でも木登りや虫捕りも好きな少年だった
お母さんっ子で育った
山下レン ・・・・・・・ 家庭の事情で、小さい頃から
あちこちを移転していたが
その移転先の中の地で、小さい頃のミオと出会う
中村千春 ・・・・・・ 親友の美奈子とは幼馴染で
小さい頃から大人しく、か弱い美奈子を
守るような立場にあった
ヒーローに憧れる少女だった
山下美生 ・・・・・・ 礼司の妹
運動が苦手な文科系な女の子
小さい頃からピアノに親しむ
音楽好きな影響から吹奏楽部に入っている
今まで の ストーリー ![]()
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千春から全ての真実を明かされた、翌日の晴れた日曜の朝。
礼司はレンの運転する車の助手席に座っていた。
サングラスをして運転をしている、父親のレンの横顔を
こんなに間近で見たのは、いつが最後だっただろう?
礼司は、懸命に思い出そうとしていた。
車は高速を走り、ある場所に向かっていた・・・。
~~~昨夜。
あれから千春と別れて、自宅マンションに帰ってきた礼司は
夕飯を食べ終わった後、たまたま父親のレンと2人きりになると、
声を潜めながら、
「 父さん、明日は仕事は休み? 」
突然、礼司から予期せぬ言葉を掛けられたレンは、戸惑いながらも
「 明日は休めるよ。
礼司、どうしたんだ? 」
「 父さんが良ければ、明日 ”あの場所” に連れて行ってほしいんだ。
ほらっ・・・。
小さい頃に、よく連れて行ってもらった、あの景色の綺麗な場所・・・。 」
礼司の言う ”あの場所” が、どこなのか、ピンときたレンは、
「 礼司が行きたいというのなら、構わないが・・・。
でも・・・どうしたんだ?突然? 」
「 ・・・・・今は理由は言えない・・・・。
オレ・・・今日、アイツから・・・千春から全てを聞いた・・・。
父さんのことも・・・。 」
「 そうだったのか・・・。 」
レンは複雑な表情をした。
そんなレンの心中を察するかのように礼司は
「 オレ・・・正直に、ショックだったけど、
アイツのことは、絶対に見捨てないから・・・。 」
礼司のその言葉に安心したレンは
「 うん・・・わかったよ。
明日、おまえが小さい頃、好きだった ”あの場所” に連れて行くよ。 」
「 ありがとう、父さん。 」
数分間の短い中での会話だったが、2人は久しぶりに、笑顔を向け合った。
サービスエリアで、少し遅めの昼食を食べた後、
高速を下りると、そこにはのどかな田舎風景が広がっていた。
あちこち目にする、りんご農園を通り抜けて
しばらく走行してから、レンは車を路上駐車した。
「 礼司、着いたぞ。 」
いつの間にか助手席で眠っていた礼司は、眠い目をこすりながら
「 着いたんだね。
ここに来るのは久しぶりだ。 」
「 行こうか。 」
「 うん。 」
2人は車を降りると ”あの場所” へと歩き出した。
車から降りてから徒歩で、ほんの2~3分の ”あの場所” に到着するまで
礼司とレンは、お互いに無言だったが、
”あの場所” に到着すると思わず礼司は感嘆の声をあげた。
「 変わってない・・・。
夏休みに母さんの実家に行くたびに、小さい頃から
よくオレや美生は、ここに連れて行ってもらっていたよね。
オレ、この大木にも、よく登ってたね。
大木の上から、眺める景色が、すごく綺麗だったんだ。
美生が、自分も登りたいって、駄々をこねていたっけな。
だから父さんが、手伝って登らせると、
今度は怖いだなんて、泣き喚いてさ!! 」
その時の光景を思い出し、礼司は可笑しそうに笑い、
「 それと虫なんかも捕まえてた!!
うんと小さかった頃なんか、父さんが捕まえた大きなクワガタに
オレ、ビビッていたのも覚えてる。
すごく楽しかった・・・。
でも・・・オレが中学生になった時に、
母さんから ”ここで父さんにプロポーズされた” と
聞かされてからは、なぜか?ここに行けなくなっちゃったんだ。
それを話していた時の母さんの表情が、
いつもの母さんじゃなかったようにも思えてしまって・・・。
オレ、その時、まだ子供だったから・・・。 」
礼司は複雑な表情で照れ笑いをした。
「 母さんから、そのことは聞いたことがあったよ。
母さんも、礼司に言ってしまったこと、後悔していた。
小さい頃から母さんっ子だった、おまえには ”プロポーズ” のことは、
結構ショックだったかもしれないな。 」
レンは、礼司の気持ちを受け止めた。
「 オレ・・・その頃くらいから、
父さんや母さんに距離を置くようになったのかも・・・。
”プロポーズ” のことばかりが、原因じゃなかったと思うけど、
自分でも、どうにもならなかったんだ・・・ごめん。 」
「 いいんだ。
そんなこと気にしなくっても・・・。
ちょうど礼司は多感な時期に入っていたんだ。
そこに ”プロポーズ” のことが加わってしまったから、
尚更なことだったと思う。
大人になるために、誰だって通る道だ。 」
そのレンの言葉に、礼司の心は洗われたようになった。
「 父さん、ありがとう。
オレ・・・ここが好き。 」
そう・・・礼司に ”あの場所” と呼ばれていた、ここは・・・・。
礼司や美生が小さい頃、遊びに連れて行ってもらった場所。
そして・・・かつて幼馴染だったレンとミオが
遊んでいた ”秘密の場所” でもあり、
大人になったレンがミオにプロポーズした長野県安曇野の梓川の土手だった。
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”あの場所” は 礼司 と レン に とって
それぞれ に 思い描くこと は 違っていて も
心 が ほっこりする 場所だ ということ は 共通 の よう です。
礼司 が この場所 に レン を 誘った 大きな理由 は
無垢になること が でき
素直 に 心 を 開ける 場所だから なのでしょうね。
次回 は この 場所 で
礼司 が 自分 の 思い や 決心 を 告げます。
今日 も ご愛読 ありがとう ございます m(_ _ )m
なんちゃって作家 Yu