番外編・登場人物 ![]()
山下礼司 ・・・・・・ 自分の父親と千春が、あらぬ関係だと疑う
千春に対し失望し、レンに対し憎悪を強くする
中村千春 ・・・・・・ 礼司を愛し、レンには親愛の思いを持つ
レンに対しては恋愛感情は無いが
2人を大切に思う千春の思いには
計り知れないものがある
山下レン ・・・・・・ 礼司の父親
千春を思う気持ちは
礼司や美生と等しい
今まで の ストーリー ![]()
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歩き出そうとした礼司は、千春の叫びに、
「 今更、なんなんだよ?
人の父親を寝取った、おまえの言い訳なんか聞いて、どうすんだよ! 」
自分の腕を必死に掴む千春の手を、礼司は冷たく払いのけた。
「 私のことなら、言い訳だって受け取ってもいい!
でもレンさんは違う!!
違うの!!!!!
だから私の話しを聞いて・・・・お願い・・・お願い・・・。 」
千春は必死になって懇願していた。
「 レンさんが、礼司くんの思う通りの ”汚い人” なのかどうかは、
私の話しを聞いてから、礼司くんが判断したらいい・・・。 」
「 わかったよ・・・。
おまえの話しとやらを聞いてやるよ! 」
投げやりに答えると、礼司は千春とは座る間隔を空け、
背を向けるように斜めに座り、ベンチの背もたれに肘を付き、足を組んだ。
礼司の態度に、千春は大きなショックを受けたが、
「 私とレンさんが、初めて出会ったのは、礼司くんと知り合う前・・・。
これから話すこと全部は、美奈子も知らない・・・。 」
千春は涙を堪え、言葉を選びながら話し出した・・・・・。
~~~
千春がコンビニでバイトを始めたのは、
彼女が高校1年生になったばかりの、昨年の春からで
レンは、時々、そこのお客さんとしてコンビニに来ていた。
千春が初めてレンを知ったのは、たわいもないことが最初だった。
その時、陳列棚に商品を並べていた千春は、
自分の背後から、すぐ間近の商品に伸びてきた手を目にした。
千春には一目で ”男の人” の手だと、わかったけど
その手の綺麗な長い指に、千春は惹かれ、
次の瞬間、商品を手にしてレジに向かう、その手の主の
長身で細みな後ろ姿を千春は目で追っていた。
そして精算を済ませ、コンビニから出ようとする、手の主の横顔を
千春は、ハッキリと見た。
ーー30代前半の人なのかな?
なんて素敵な人なんだろう・・・。
千春は、それ以来、時々来店してくる、その男性に憧れ、
密かに待ち焦がれるようになっていた。
そんな日々が続き、昨年の夏の午後、
千春が陳列棚の整理をしていると、
「 あの・・・キミ?ちょっといい? 」
その声に千春が振り向くと、
自分が密かに憧れている男性だとわかってハッとした。
「 えっ?はい? 」
千春が緊張の面持ちで返事をすると
「 ちょっと言いづらいんだけど、キミの頭の後ろに、
シールが付いているから、取ってあげたいんだ。
いいかな? 」
「 えぇぇ?!
はい、お願いします。 」
千春は恥ずかしさで、顔を赤らめた。
たぶん商品を運んだり、品出ししている時に、
たまたま手の甲に、くっ付けていたシールが、
いつの間にか頭に付いてしまったのかもしれない。
「 ありがとうございました。 」
男性にシールを取ってもらうと、千春は笑顔でお礼を言った。
「 今度は気をつけるんだよ。 」
男性も笑顔で、そう言うと、レジで精算を済ませ、コンビニを出ていった。
そんなことが、きっかけで千春と男性はコンビニで
顔を会わせると、挨拶したり、一言二言程度、話しをするようになった。
もちろん千春も男性も、お互いに名前も知らない間柄だったが、
男性の方は千春の胸に付けているネームプレートから
千春のことを ”中村さん” と呼んでくれたり
”キミ” と呼んでくれたりしていた。
それと男性の話しの断片から、
このコンビニの近くに男性の仕事場があることや、
彼が妻帯者だということを千春は知った。
「 その ”男性” が、礼司くんのお父さん・・・レンさんだった・・・。 」
千春は、そこまで話すと礼司の背中を見た。
黙って聞いている、礼司の微動すらしない後ろ姿に、
千春は彼のやり切れない思いを感じ、胸を強く痛めたが、
更に話しを続けた。
「 私、昨年の体育祭で、礼司くんのことを初めて知って好きになった時、
礼司くんの顔を、どこかで会ったことがある顔だって感じてた。
でも、それは礼司くんがレンさんに似ているから・・・。
礼司くんとレンさんが親子だって、私が知ったのは
そのずっと後・・・・・。
私がレンさんと一緒に街を歩いていた理由は、元々私の罪に関係してる。
これから・・・私の罪・・・エンコウ・・をしていた理由から話すね・・・。 」
千春は ”自分の罪” を話したことによっての
礼司の反応を強く恐れたが、話す決心を固めていた。
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千春 の 告白 の 序章 にも なる ”レンとの出会い”
最初 は 礼司 の 父親 だとは 知らず に
レン に 対して 憧れ の 思い を 持ったまま
その後 礼司 の こと を 好き に なる 千春 ・・・・。
2人 の 間 で 揺れる 女心 も あったかもしれませんね。
レン も 礼司 も
千春 に とって 大切な存在 です。
次回 も 千春 の 告白 は 続きます。
礼司 の 頑なな心 は 解れるのでしょうか![]()
今日 も ご愛読 ありがとう ございました m(_ _ )m
なんちゃって作家 Yu