番外編・登場人物 
山下礼司 ・・・・・・ 多感な高校2年生
背が高く スラリとしている
意外と決断力に欠ける面も・・・
中村千春 ・・・・・・ 礼司のカノジョ
基本 礼司について行くタイプだが
しっかりしたタイプでもある
いざという時は主導権を握っている
今まで の ストーリー 
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突然に降り出した雨は、すぐに強い大粒の雨になった。
レジャーシートを即座に片付け
やっと雨宿りする場所を見つけた礼司と千春だったが、
頭や身体はもちろんのこと、着ている上着や衣服まで
びしょ濡れな上に、寒さまで感じられた。
「 どうしようか?千春。 」
しばらく考え込むように黙っていた千春は
「 あそこの・・ラブホに入ろう・・・。
身体も冷えちゃったから、熱いシャワーを浴びたい。
それに着ているものだって、乾かせるかもしれないし・・・。 」
「 えっ?! 」
海岸のすぐ近くの目と鼻の先に、ラブホテルが見えていた。
状況が状況とはいえ、
千春の口から “ラブホに入ろう” などという言葉が出たことに、
礼司は彼女に対して、信じられない思いや大胆さを感じながら、
自分の心臓が早鐘を打つのに気付き、何も答えられずにいると
「 こんな時に、何を迷ってるの?
風邪をひいてしまうよりはマシでしょ!! 」
ピシリと叫ぶ千春の言葉に礼司の足も動いた。
2人はラブホテルの一室に入った。
浴室にバスタオルを見つけて、
2人は頭や顔、濡れた上着、衣服を拭いて落ち着いた後、
「 礼司くん、シャワーを浴びて!
身体だって冷えてると思うし。
私は礼司くんが出た後、シャワーに行くから、先に行って! 」
「 でも・・・千春が風邪ひいたらいけないから、
オレは千春の後でもいい。 」
「 いいよ・・・私なら大丈夫だよ。
さあー早く!!
シャワーから出たら、着ている衣服も部屋に干したらいいと思うよ。
ここ暖かいから、すぐに乾きそう! 」
千春に即されて、礼司は浴室に行き、熱いシャワーを浴びた。
雨風で冷えていた身体が、シャワーの熱で
一気に溶けるような感覚を、礼司は覚えた。
シャワーを浴びると、礼司は腰にバスタオルを巻き、
洗い髪をドライヤーで乾かすと、浴室から出た。
礼司が濡れた衣類を部屋に干しているのを見届けた後、
千春が浴室に入って行った。
数分後、礼司は自分の衣類を干し終え、
大きなダブルベッドに座ったはいいが、
ーー今・・・千春は裸になってる・・・。
いつの間に裸の千春を想像し、ドキドキしている自分に気付き、
激しく頭を振った。
ーー千春を大切にするって誓ったばかりじゃないか。
ここには冷えてしまった身体を、あたために来ただけ・・・。
礼司は気分を紛らわそうと窓の外に目を向けた。
脱衣場で身に着けていた衣服を全部脱ぎ、千春は裸になった。
そして浴室に入り、大きな姿見の鏡に映った、自分の姿を恐る恐る見ると、
ーーこれが私?嘘?!
ショックと同時に、千春は大きく戸惑った。
鏡の中には、しなやかな曲線を帯びた白く美しい裸体を持ち、
やけに大人びて見える ”もう一人の千春” がいた・・・・。
千春が吸い寄せられるように、
うっとりと ”もう一人の千春” に見惚れていると、
”礼司くんを、もっと虜にして溺れさせれば、
あなたの犯した罪なんて、何でもなくなる。
千春・・・礼司くんを、あなたの持つ魔性で誘惑して”
その鏡の中の美しい ”もう一人の千春” は、千春にそう囁いた。
ーー礼司くんを、もっと虜に・・・?
溺れさせる?
誘惑?
私は、そんなつもりで、礼司くんをここに誘ったんじゃない・・・・・。
そんなことしても、私の罪が消えるはずがないじゃない?
私は、ただ礼司くんが好きなだけ・・・・・。
だから純粋に礼司くんと・・・・・・・・・・・・・・。
挑発的で魅惑な ”もう一人の千春” を目の前にし、
背筋に悪寒を感じた千春は、苦渋の表情で鏡に向け、
思いっきりシャワーを浴びせた・・・。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「 ラブホに入ろう 」 ・・・ 千春 の 口から 意外な 言葉 を 聞いて
大きく 戸惑った 礼司 ・・・・・・・・・・。
その 千春 の 心 の 奥底 には
とても 複雑なもの が 絡み合っているようです。
次回 は お互い の 気持ち を 確かめ合う 2人 ・・・・・。
今日 も ご愛読 ありがとう ございました m(_ _ )m
なんちゃって作家 Yu