お花。 番外編・登場人物 お花。


花 山下礼司 ・・・・・・ 高校2年生 16歳

               ほとんどのことに万能なのに、鼻に掛けずクール

               でも内面は、とても優しい


花 中村千春 ・・・・・・ 他の女の子にはない不思議な魅力を持つ

               礼司のカノジョ


花 渡辺亜里沙 ・・・・ エンコウを目撃されたことを、きっかけに苛めに遭う

               強がるタイプだが、本当は心優しい


花 田中翔太 ・・・・・・ 礼司の親友

               普段は底抜けに明るく、ひょうきんなキャラ


花 川上美奈子 ・・・・ 千春の親友で幼馴染

               大人しいが存在感がある


花 葉山恵梨 ・・・・・・ 亜里沙の親友だった

               中心になり亜里沙を苛める

               その胸中ははてなマーク



お花。 今まで の ストーリー お花。


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担任の戸田や校長に呼び出された翌日から一週間、

亜里沙は、ずっと学校を休んでいた。

そこで礼司や千春、翔太、美奈子、仲良しグループの面々は、

戸田や校長に、亜里沙を退学させないで欲しいと直談判していたが、

特に校長は聞く耳を、全く持たず取り入ってもらうことはできなかった。

亜里沙のことを思うと心配でならない、礼司や千春たちは、

何度かメールや電話をしてはみたが

彼女からは返信はなく、携帯にも出てくれない日々が続いた。

ーー亜里沙・・・今、どんなに辛いだろう。

千春は亜里沙の胸中を思うと、

計り知れないものを感じ、苦しくなるのだった。

そんな千春を見ていることや、亜里沙の様子を察すると

礼司も落ち着かない心境だった。





放課後。

ショートホームルームが終った後、

千春や美奈子が帰り支度、礼司と翔太が部活の支度をしていると

「 千春、美奈子、礼司くん、翔太くん・・・。 」

その聞き覚えある声に4人が振り返ると、

声の主は亜里沙だった。

「 亜里沙!!

  みんな、心配していたんだよ。

  でも元気そうでよかった。 」

千春は嬉しくって、亜里沙の手をとった。

「 今日、退学届けを出しに行って、先生たちに挨拶をしてきたんだ。

  アタシ、学校を辞めることにした・・・。

  みんなから携帯に電話や、メールを貰っていたのに

  何の返事もしなくって、ごめんね。

  この一週間、家で今までのことを振り返ってみたり、

  これからのことを一人で考えたかったんだ。

  ・・・・あの日、呼び出しをされてから、学校から帰ると

  もうパパとママが戸田から連絡を受けていたらしくって

  珍しく早く家に帰って来ていたの。

  アタシ、いきなりパパに平手打ちされた。

  今までで叩かれたのは初めてだったよ。

  パパの目が涙ぐんでた・・・。

  平手打ちした後、すぐにパパはアタシを抱きしめてくれたの。

  ”亜里沙、ごめん” って言いながら・・・。

  それにママも泣きながら、アタシに謝ってた。

  ”今まで亜里沙に親らしいことが出来なかったから

   寂しかったんだよね” って・・・。

  アタシも、そんなパパとママの気持ちに泣いちゃった。

  2人は、アタシのことを愛してくれているんだって、

  その時、すごく身に染みてた・・・。

  アタシも早く、それに気付いてあげていたらよかったんだよね。

  ・・・アタシ、ロンドンの学校に行くことになったんだ。

  パパとママが仕事の業績をロンドンにまで広げていて

  この機会に家族で向こうに行くことになったの。

  だから千春たちとも、せっかく仲良くなれたのに

  お別れするのが、すごく寂しい・・・。

  本当は別れたくなんかないんだよ!!

  でもね・・・アタシ・・・。

  最初っから、生まれ変わったつもりになって、やり直したい・・・。

  向こうの学校では、アタシ・・・お金の力じゃなくって

  自分の力で、自分から心を開いて友達を作れるように頑張るよ。

  それを千春に宣言したかった。

  千春、礼司くん、みんな、今までありがとう・・・。 」

亜里沙は、礼司や千春たちに自分の気持ちを告げると

先程から亜里沙の様子を遠目から見ている、恵梨たちのグループの

ところへ歩いて行った。

「 何よ? 」

自分たちのところに近寄ってきた亜里沙に、

恵梨は恐れに似た表情をしながら、威勢を張って睨みつけた。

「 恵梨、夕貴、亜矢菜、華子、弥生・・・今までごめんね。 」

「 今更なによ!! 」

恵梨は、そっぽを向いて腕を組み、

聞く耳を持たないという態度を亜里沙に示した。

「 何を言っても、言い訳になってしまうけど

  アタシ、恵梨たちとの向き合い方を間違えていた。

  それを心の底では、わかっていながらも

  恵梨たちを友達としてじゃなく、奴隷同然に扱ってしまった。

  でもね・・・アタシ、本当は恵梨たちと友達になりたかったんだよ。

  それは信じて。

  それに・・・恵梨はアタシがエンコウをしていたことに、

  理由なんてあるはずないって言ってたよね?

  アタシ・・・ただ父親の愛情が欲しかったんだよ・・・。

  今までのアタシは、誰にも弱みを見せたくなくって

  強がってばかりだった。

  それは恵梨たちに対しても同じだった。

  それって、おかしいよね?

  友達なら、自分の胸の内を打ち明けることもできたと思うのに

  アタシは、恵梨たちに、それをしようともしなかった。

  恵梨たちが怒るのも、無理もないよね。

  だからアタシ、恵梨たちが何をしてきても

  今までの罰として受けていたつもりだったんだよ。

  本当に今までごめんね・・・。 」

亜里沙は泣いていた。

「 そんなこと、今になって言われても遅いよ! 」

恵梨は、そう言い捨てると、仲間を引き連れて

逃げるように教室から出て行った。

「 亜里沙。

  自分の本当の気持ちを、恵梨たちに、よく言えたね。

  亜里沙の言ったこと、恵梨たちにだって、きっと通じているはずだよ。

  私、そんな亜里沙が大好き。

  私だって、亜里沙と別れたくない!!

  でも亜里沙が、そう決めたのなら、何も言えない・・・。 」

千春も一緒に泣きながら、亜里沙を優しく抱きしめた。

「 オレも亜里沙が大好きだよ。

  本当はいいヤツなんだって、わかったから・・・。 」

千春に続いて、礼司も言うと

「 オレも亜里沙ちゃんの良さを、早く知っていれば、

  もっと仲良くなれたかもしれないのに・・・。 」

「 私もだよ、亜里沙・・・。

  亜里沙の寂しさに、もっと早く気付いてあげられたら・・・。 」

翔太と美奈子も亜里沙への、ありったけの思いを告げていた。


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亜里沙 の 退学 が 決定的 に なってはしまいました が


亜里沙自身 が 自分 の 力 で 頑張る と 誓ったこと ・・・。


礼司 や 千春たち の 亜里沙 を 思う 気持ち が


亜里沙 を 立ち直らせた と 思いたいですね。


次回 は 亜里沙 が ロンドン に 旅立つ 日


2つ の サプライズ が 待っています。


今日 も ご愛読 ありがとう ございました m(_ _ )m


                              なんちゃって作家 Yu