(S)




バサバサバサ・・・🦅🦅🦅





烏🐦‍⬛か?


いや、こんな夜に・・・


まさか、かささぎ・・・?


七夕伝説に囚われすぎか。





バサバサと羽音をたてて


お宮の上を飛んでいる。


もしかして何か・・・妖でも


引き寄せたのか。





K「先生」




ぎゅっと俺にしがみつく愛しい人。


夜のお宮に烏の大群はあまりに不気味で


ただ守りたい、という気持ちから


自然と呪詛を唱えていた。





S「臨兵闘者皆陣列前行・・・


・・・人を呪わば、穴二つ・・・」





母方は陰陽道の家系。


かの晴明の血が流れているという。


もしも忌むものを引き寄せたならば


今のうちに我らから去ってくれ。


こちらは闘いたくない。


そう念じると・・・





お宮の内より


岩が動き


亀のような蛇のような獣となって


その姿を現した。





烏🦅が・・・静かになった。





玄武🐢「お呼びでございますか?」


S「晴明の式神か」


玄武🐢「いかにも。


東の青龍、西の白虎、南の朱雀


そして我こそは北の玄武🐢にございます」


S「京都から見れば


こちらは南西の方位になるが・・・」


玄武「京の四方を守る時には


もちろん北のお役目を引き受けますが


ここ大阪の人々も私を祀ってくださって


このお宮に棲家を頂戴しております」





・・・そうか。


なるほど。


京都だけが守られるものでもない。





S「あの烏🦅は・・・」


玄武🐢「彼らは白鳥座からの


使いのものにございます」


S「やはり、かささぎか」


玄武🐢「織姫さまをお探しです」


S「まさか・・・」


玄武🐢「お連れの方は・・・もしや」


S「彼は和帝の末裔だ」


玄武🐢「織姫さまではない、と


お伝えいたします」


S「頼んだぞ」




玄武🐢が烏🦅にその旨伝えると


烏🦅は空高く舞い上がった。





*ララァさんのお写真です*






月は西の空へと傾く。


天の川から少し離れて


先に西の空へと沈むのだろう。


空には依然として


織姫星と彦星が


仲良く輝いていた。


その時、天からヒラヒラと・・・





K「先生。見て🪶」


S「かささぎの、羽だ🪶」





舞い降りてきた一枚の羽は🪶


たちまち人の姿に変わった。