近未来都市。
智・・・某情報機関エリート
和・・・某メーカーの設計士。ゲームの達人。
潤・・・智の同僚。遠方に住む。
雅・・・智の同僚。遠方に住む。
翔・・・隣村の高校教諭。ゲームの達人。
VS
宇宙防衛軍AI
(メカ智・メカ和・メカ潤・メカ雅・メカ翔)
(和)
ここのところ。
智からゲームを禁止されていた。
あ。智ってのは、俺の連れ。
某情報機関のスーパーエリート。
惚れんなよ。
人間が生み出したAI制御システムに
エラーをきたしてこの方。
人間vs知的ロボット集団は
いつしか戦うほどになっていた。
智「ゲーム禁止ね」
何故ならば。
ゲームの達人と言われる人々が
相次いで攫われる・・・という事件が
日本だけでなく世界中で相次いでいるんだ。
某情報機関に勤める智は
いち早くそのことを掴んでいた。
強敵で知られているのは
チームストームと呼ばれるAI精鋭部隊。
狙った獲物はどこまでも追い詰めるらしい。
それで。
ここしばらくゲームをしていなかった。
智「オンラインは絶対ダメ」
もう長いこと我慢していた。
智がいれば話し相手にもなるし
キスとかセックスとか
することは山とあるんだけど。
ここのところ、智は遠くまで出張中。
誰とも喋んないで一日中、それも何日も。
図面とただ睨めっこしているだけだと
流石にメンタルやられてくる。
オフラインなら・・・いいかな。
本当に
思考回路がぐっちゃぐちゃで
良いアイデアが浮かんでこないんだよね。
メカと戦いながらも
メカを作り出す矛盾。
人間社会は労働力不足の末に
奴隷労働をさせる為の機械を作ることを
やめられないジレンマに陥っていた。
カーメカの設計図と睨めっこすること
今日も例外なく半日以上・・・
ちょっと・・・さ。
息抜きしたい。
麻雀かチェスか・・・ババ抜きか。
頭の体操すれば。
また妙案も出てくるだろう。
ちょっとだけ。
本当に、ちょっとだけ。
俺は埃を祓って
古い年式のオフラインゲームを繋げた。
安全なはずだった。
一応、こっちも。
ネットのこと、ゲームのこと。
それなりに分かってるつもりだった。
だけど・・・
繋いだ瞬間に慄(おのの)いた。
画面に映ったのは
よく見知った景色じゃなかった。
シュイーン
シュイーン
『侵入者・・・発見』
え?俺のこと???
『ニノ・・・追跡スタート』
え?ニノ???
俺も二宮だけど・・・
シュイーン
シュイーン
シュイーン
怖い怖い怖い。
えええええ?
ど、どうしよう???
液晶の電源を切っても
本体の電源を落としても
コンセントごと引き抜いても
消えないっ!
シュイーンシュイーンシュイーン
どんどん大きな音になっていく。
嗚呼。
どうしよう。
怖いよ。
なんだよ、コレ。
映画か?
新手のバーチャルゲーム?
まさに、制御不能。
・・・智。
シュイーンシュイーンシュイーン
・・・智。
・・・ごめん。
俺、やらかした。
シュイーンシュイーンシュイーン
次の瞬間には。
とうとう画面が現実になった。
*ララァさんのお写真です*
急に辺りが冷たくなる。
まるで空間が時間が凍ったみたいに。
俺にそっくりな無機質なソイツが
冷たい筒を向けている。
向こうは五人。
こっちは、丸腰なひとり。
抵抗しても、無駄ってことか・・・
既に怖すぎて俺は固まってた。
『テヲアゲロ』
言うこと聞くから、殺さないで。
『捕獲成功』
メカらが銃を持つ・・・ハザマの世界。
俺はハザマの世界に迷い込んだ。
智史ワールド全開でお届けします。
明日も箱庭11時26分。→ココ14時。

