(ニノ)


 

タクシー🚖が発進してしまった。

 

智が、俺の智が遠ざかる。

 

俺は車窓の先を見ていた。

 

車は東に向かう。

 

渋谷、青山、虎の門、赤坂、有楽町・・・

 

覚えきれない💦

 

着いたのは。


下町風情あふれる町工場の二階。



 

二宮母「晩ご飯はハンバーグよー♩」

 



自分の部屋だと言われ入ったところには

 

ギター🎸と漫画、それにゲーム🎮。

 



・・・あ。携帯📱がある・・・



 

電源は入れっぱなし。

 

未読1万件を超していますの表示。

 

着信履歴は「母さん」だけで2550件。

 



・・・記憶にない「母さん」



 

連絡先を見ても、智の名前はなかった。

 

どうやって智のところに帰ろう?

 

智の家が西の方角だとは、分かっている。

 

絶対に智のところへ帰ってやる。

 

泣いてなんかいられない。

 

泣くもんか😠

 

転んでもタダでは起きないぞ。

 

俺には頭脳がある。

 

俺には足もある。

 




・・・俺は状況判断に努めた。

 

ハンバーグは美味しくいただいた。

 

目の前のおばさんは、俺に似ている。

 

この一年、どんな思いで探したかを切々と

 

訴えている・・・けど記憶にない。

 

この人と俺って、親子?

 

んー😶・・・


猫のことを聞いてみるか。




 

ニノ「猫を飼ったことあります?」

 

二宮母「うちはないわ。


だけど居なくなる日にね。


お隣の猫が赤ちゃんを6匹も産んだのよ。


今でも何匹かいると思う。見に行く?」

 

ニノ「あ・・・見たいな」

 

次の日、猫ちゃんを見に行った。




 





・・・あ・・・


俺の小さな頃そっくりじゃん。

 

猫ちゃんの親を見ても何も感じなかった。

 

隣の人「その子はね。


ペットショップから戻ってきたの。


和くん、育ててくれる?」

 



猫のブリーダーやってるんだ、この人。

 

何かの縁だね。

 

俺はその猫を連れて帰ることにして

 

こっそりJr.って名前を付けた。

 

ここって最寄駅は何処なんだ?

 

電信柱の住所を見る。

 

葛飾区・・・新小岩・・・

 

俺は猫ちゃんJr.を抱えたまま




 

ニノ「駅は何処ですか?」

 




家の前で道行く人に尋ねてみた。

 



男「駅はこっち。


おじさんが連れて行ってあげよう」

 

ニノ「あ、大丈夫です」

 



俺とJr.。


智のお家を目指すけれど。

 

ひとまずは我慢しよう。

 

危ないことはしない。




 

二宮母「同期の相葉さんが


今でも気にかけてくださっているから。


連絡を取りなさい」



 

👂同期の相葉さん・・・?


・・・相葉さん・・・?


💡あ、あの男か。


ミラクル✨だな。

 

俺は勝ちが見えた。


ふっふっふ。

 

智のお家に帰れる。

 

その名前を📱に見つけて

 

・・・なんて言う?・・・

 

とにかく、智に繋いでもらおう。

 

智の家が俺のお家。

 

智が心配しているから

 

・・・もしかしたらメシも食ってないかも。

 

俺は。


智が心配でたまらなくて

 

この家に住む

 

俺を探し回ってたおばさんのことは

 

その時・・・頭になかったんだ。