(潤)

 

朝から翔さんは対応に追われていた。

 

スポーツ紙一面トップの見出しには

 

 

 

 

夢の共演・タミコと好々爺

 

 

 

好々爺って・・・

 

まさかの芸能界きっての大御所。

 

この人だった・・・

 

 



智「悪い人ではないがエロい」




 

ふーん。爺さんには究極の褒め言葉だ。

 

 

 

智「だから言わんこっちゃない」

 

潤「ぷりぷり怒らないでください」

 

智「よそもんは何処だ?」

 

潤「翔さんなら大御所の事務所です」

 

智「俺も行く。ジャガーを回せ」

 

潤「雅紀が運転して


翔さんを送っていきましたよ。


だからジャガーはありません」

 

智「俺の愛車を足に使うな」

 

潤「そんなこと言ってる場合じゃないです」

 

智「・・・そうだった・・・」

 

 

 

 

 

取材の申し込みは後を絶たず

 

ワイドショーでもこの話題で持ちきり。

 

和くんは時の人だった。

 

 

 

 

 

 

和「智・・・ひとりで行っちゃう?」

 



可哀想に。

 

もう逃げられないと悟った賢い和くんは

 

智さんがひとりで島へ行くことを心配して

 

健気なほどにオドオドしていた。

 

心配しなくても和くんを追っかけて

 

この人は何処までも行くと思う。

 

 

 

智「腹が減っては戦はできぬ。

 

潤。美味いもの作ってくれ」

 

和「俺、ご飯いらない」

 

智「バカか。ちゃんと食っておけ」

 

潤「和くんの好きなもの作りますよ」

 

智「待て。優しくするんじゃない。

 

いいか?俺を通して会話しろ。

 

和!お前は勝手にウロウロすんなよ」

 

 

 

 

ほらね。

 

独占欲の塊なんだから。

 

そしてこの人はパニックになると

 

理不尽なことを言い出す。

 

長く付き人&マネージャーをやってきたから

 

俺はよく分かってる。

 

 

 

 

 

智「コイツの好きなものは粉もんだ。

 

もんじゃだ。もんじゃ。しかも一番安いやつ」

 

潤「かしこまりました」

 




俺は大人だからね。

 

美味しいもんじゃ作ってやるよ。

  

 

 

 

和「ありがと。潤くん」

 

智「あーーー。こらこら。勝手に喋るな」

 

 

 

 

俺たちがもんじゃを食い終わった頃

 

翔さんから電話があった。

 

 

 

 

智📱「・・・なんだと?」

 

翔📱「申し訳ございません。


関係各所回りましたが


もうこの件は乗っかるしかない」

 

 

智📱「黙れ!よそもん。


さてはお前。


断りの電話もいれなかっただろう」

 

 

 

 

・・・バレてるよ。

 

そう。

 

智さんは翔さんだけでなく俺ら皆の夢。

 

新しいお仕事の匂いがしてきた。

 

ニヤリ😁

 

 

 

 

智📱「こうなったら攻撃は最大の防御だ。

 

俺も乗り込むぞ」

 

 

 

 

してやったりの翔さんの笑顔が目に浮かぶ。

 

やっぱり帝王なんだな。

 

智さんを表舞台に引っ張り上げるには

 

和くんも良い仕事をするけれど

 

最後の一押しは翔さんの腕の見せ所だ。

 

 

 

 

潤「和くん、よかったね。

 

智さんひとりで島へは行かないよ」

 

和「・・・はい・・・♡」

 

 

智「こら。勝手に喋るな!」

 

 

んな、めちゃくちゃな・・・😅

 

ひとつ作品を世に送り出したと思ったら

 

次が来た。

 

売れるってそういうこと。

 

時の人になるってそういうこと。