(智)
朝。
ニノが俺の腹にぴょんと乗って来て
ゴロゴロ喉を鳴らす。
智「今日はね、会社はお休みなんだよ。
・・・あ、お腹空いた?」
ぃよっと。
腹筋を使って
ニノを抱っこして起き上がる。
トイレを替えて、エサと水を用意して
智「ゴミを出してくるね」
洗濯もしよう。
買い物も行かないと。
そんな平和な朝だった・・・のに。
智姉📱「智。今から行くから。
お客さんも連れて行くからね」
・・・俺とニノの休日に・・・
ピンポン
招かれざる客。
ニノはソファーの下に隠れた。
智姉「どうぞ、どうぞ、お入りください」
見つけてくれた人「おはようございます。
これ、よかったら猫ちゃんに」
智「あ。すみません。
昨夜はうちのがお世話になりました」
なんだか分からないままに
ねーちゃんがいれたコーヒーを飲んで
その人のお喋りに付き合った。
智姉「折角お天気もいいし。
その辺を二人で散歩していらっしゃいよ」
見つけてくれた人「私、もう帰ります。
お邪魔しました」
智姉「智。駅まで送って」
俺はその人を駅まで送って
ねーちゃんが用意したお礼を渡した。
見つけてくれた人「あの。
ご迷惑でなかったら、あの。
これ、私の連絡先です」
俺は小さな📧をもらってしまった。
なんだか、めんどくさい展開だぞ。
あ!
ニノを連れて帰られたら大変だ!!
俺は走ってマンションに戻った。
智姉「ニーノちゃん。
ほら、鰹節だよぉ。
出ておいで。ニーノ、ニーノ」
ねーちゃんがソファーの下から
ニノを捕まえようとしていた。
危ない、危ない。
智「ニノは俺が面倒見るから。
ねーちゃんはもう帰って」
智姉「あんたね。
さっきのお嬢さんをもう帰しちゃったの?
あんなに可愛らしいのに、馬鹿でしょ」
智「いいから。帰って」
ねーちゃんが帰っても
ニノはソファーの下から出てこない。
折角の休みの日。
俺とニノの二人きりの時間なのに。
昨夜のニノを思い出して溜め息をついた。
シャワーの後
ここに運んだことを思い出した。
俺はベッドに横になって
心を開いてくれないニノに哀しくなった。
智「・・・ニノ・・・
お前を愛しているんだ・・・
出て来てくれよ・・・」
もう泣きそうになって、目を押さえた。
・・・ぴょん ってニノの気配がして
目の前に ニノのドアップ。
ブルーの瞳に見つめられる。
ニノは俺の上に乗って
俺の匂いをクンクン嗅いだ。
それから俺のズボンを引っ掻いて
ポケットから📧を見つけた。
あ。やべぇ。
完全に忘れてた。
寝てる場合じゃない。
誤解を解かないと。
ニノを膝に抱っこして
鼻の先にちゅーすると
ブルーの瞳が飴色に変わった。
ニノ「智、俺が好き?」
智「ニノが好き」
ニノ「一番好き?俺のこと。一番?」
智「うん。一番。一番しかない、一番」
ニノ「じゃあ、これはどうする?
俺がビリビリに破る?智が処分する?」
・・・ビリビリに破るって、ニノ・・・
俺はもう、いろいろ無理だった。
俺の為に、お前、嫉妬したんだな。
拗ねてソファーの下にうずくまるなんて
どうしてくれよう。
智「そんなの、どうでもいい」
俺は📧をポイっと放り投げて
ニノをベッドに縫い付けた。
全身をぴったりと重ねて
智「ニノだけ。ニノだけが好きだよ」
ニノの口にちゅちゅ💋とキスすると
ニノ「もう。智のねーちゃん、キライ」
可哀想に、ねーちゃん。
んふふ。何故か俺、嬉しい。
嫉妬しているニノから
智が好き。
智だけが大好きって伝わってくる。
ニノ「俺、わがままなネコちゃんだから!
良い子じゃないから!」
ああ。たまらない。
たまらなく愛おしい。
万人に良い子なんて、俺には要らない。
俺のことに必死になって
俺のことばかり考えてくれるお前が
唯一の、俺のニノ。
俺はニノの口を指で開いて
舌をちゅうちゅう吸って体重をかけた。
ニノから甘い吐息が出るのを感じながら
ニノをイかせることだけに集中した。
甘い世界に、行こうよ。
俺とお前の、二人きりの世界へ。