おおむね健やかなメンタルで

過ごせているが、

時々ひどい妄想にかられる。

クマオとあの人がやっぱりまだ繋がって

いるのではないかという。

 

何の証拠もないのだが

いったんそう思うと

ちょっとしたことがすべてそこに

繋がっていく。

 

実際は何も起きていないのに

さも事が起きたかのような

ネガティブストーリーが

たちまちのうちに脳内に立ち上がる。

 

これがなかなか苦しくて

こんな自分から脱却したいと思いつつ

メンタル面で自分なりにいろいろ

やってはいるがまだまだ完璧ではない。

 

 

 

 

 

先日の東京からの帰りの新幹線で

実は自分はまだそんな感じになることが

あるんだと

その胸の内をクマオに話した。

 

 

「クマオさんに言ってもさ、

 そんなんリコの妄想やって

 言うやん?」

 

 

「妄想やと思うで」

 

 

「妄想だとわかってる。

 でも妄想ではないということにも

 同じかそれ以上の確信を持って

 思ってしまう」

 

「もうあの人とは繋がってないし、

 連絡なんてしてないし」

 

「うん、でもそれを信じることが

 できなくなる」

 

「どうしたらいいんや?」

 

 

「どうもしなくていい。

 だってもし繋がっていても

 繋がってないと言うし

 本当に繋がってなくても

 繋がってないと言うから、

 クマオさんの言葉には何の力もないのよ、

 もういったんそうなったらね」

 

 

「・・・・」

 

 

 

 

ぼそぼそと話した。

 

私はどうしてもあの人の言葉を

信じることができないこと、

そしてあの人が

あのまま引き下がるはずがないのでは

ないかと思っていることなどなどを。

 

 

クマオは黙って聞いてくれた。

 

 

東京からの帰りの新幹線。

ガラガラのグリーン車両。

車窓からの暗い景色を目で追いながら

ひとしきり吐き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京駅。

「疲れてるからりこはここにおって」

キャリーと私を置いて

クマオは一人駅弁買いに行ったり

お土産買ったりとあちこち行きまわって

くれた。

そんなクマオを子供のように

一定の場所で待った。