今夜はイタリアン。
あんなことがあってからも
クマオは数々のお店の予約を
キャンセルすることもなく
それなりの大枚をはたくことを
いとわないでいる。
「○○さん(あの彼女の苗字)とは
こんなお店に行こうとは思わない。」
これみよがしの罪滅ぼしの言葉の
ように聞こえて私は思わず言葉を
はさんだ。
「何で○○さんなんて、
あの人のことそんな苗字で呼ぶの?
〇ぃ~ってにゃんにゃんで
呼んでたのに。」
今思えば余計な一言を付け加えた
言葉だった。
クマオがかぶせるように
言葉を荒げて言った。
「だから、
もうあの人とはそういう関係って
ことや!」
わかっている。
本当にクマオはあの人と適当に
付き合っただけなんだと。
私が気づかなかったら
きっと今でも続いていたはずの
関係ではあるだろうけど。
それでもそのこと自体は
だから?というレベルにまで
私の心の中で沈下してきている。
ただ、
それでもふいに気持ちが滅入ったり、
全く楽しくなくなる時があるのは、
もう仕方がない。
だって傷ついたんだもん。
やっとそう言えるようになった。
これまで意識的に
被害者ぶらないように
一生懸命気をつけてきた。
だけど
いや、私が何をした?
何にもしていないじゃん。
もともとクマオと私の二人で始めた関係。
その二人で築き上げたきた時間の中で
私はただ生きていただけ。
あの人に電話をかけたことだって
何も喧嘩を売るためじゃない。
クマオとあの人が本当に好き同士か
どうか確かめたかっただけで。
だから言った。
「私ね、どうもやっぱり
傷ついているみたい。
だって二度も同じことあってさ。
今回はあの人との絡みもあって。
だから、ちょっと嫌味なこと
言うかもやけど
とりあえず今はそうかそうかと
受け止めてもらいたいねん。」
クマオがうなだれた。
これまで使っていた毛玉取り器が
壊れてしまったのでこちらを購入。
レビューを参考に買ってみたのだが
今のところすごくいい。
毛玉まみれになっていたニットが
蘇った。