今日、スーパーで昔大好きだった人を

見かけた。

 

このスーパーを利用するということは

この近くに住んでいるのだろうか。

意外だった。

 

 

マスクをしていても彼だとわかった。

彼は私に気づいていなかった。

面と向かって鉢合わせしていたなら

気づかれたかもしれない。

 

 

クマオと付き合う寸前まで

その人とは関係があった。

結婚したいほど好きだと思っていたが、

その人にはすでに婚約者がいた。

 

 

ある意味禁断の関係を続けた。

もうやめようと何度も言いながら、

なかなか関係を断つことができなかった。

 

 

だが、最後は、

「もう会うのをやめにします」

というようなそっけないメール1通で

終わった。

 

 

悲しかったが、

不思議に執着はなかった。

 

 

 

それから1週間しないうちに、

クマオと会った。

 

 

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物静かな人で、いつも言葉を選びながら話す。

映画の話や読んだ本の感想を言い合うのが

とても楽しかった。

 

 

 

男性経験が乏しい私だが、

身体の相性が合うというのは

こういうことなんだと、

この人とのセックスで知った。

(残念ながらクマオには感じなかった

 ことである)

 

 

 

 

 

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あ!と思った瞬間、動揺したが、

すぐにその場を立ち去った。

店外に出て、ガラス越しに彼の姿を目で

追った。

 

こっちを振り向きそうになったので、

くるりと背を向けた。

 

 

 

隣に女性がいた気配があった。

奥様なのか、

いや、奥様ならもっと背が高かったはず。

いろんなことを悶々と考えながら帰路に

ついた。

 

 

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クマオと同い年だから

この9月に46歳になっている。

 

正直、やっぱりカッコいい人だと思った。

お腹も出ていない。

仕事だったのかブルーのシャツにネクタイ、

グレーっぽいスラックス姿。

 

クマオと同じぐらいの身長で

クマオよりもがっしりしている。

 

あ、好ましい人!と目についてしまった

その人がその彼。

 

 

 

あぁ、私はやっぱりこういう人がタイプ

なんだ、何て素敵なんだろうと思って

しまったことが、

自分で自分に一番驚いたことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを着ていた。