街の案内もそこそこに、男はシノを裏通りの一角に連れてきた。


「剣の間?」

目の前の地下へ続く階段の入り口に小さく書いてあった看板をそのまま口に出して聞いた。


「…名前は気にしなくていい。この看板はよく変わるんだ。店の入り口とな。」

「?」

「とりあえず、場所だけはなんとなくでいいから覚えておいた方がいい。ここがこの街唯一のセーブ屋。つまり現実世界(リアル)に帰還できるところだ。」


おそらく現実世界に戻れるポイントはそう多くはないのだろう。この場所だけでもと、慌てて周りの建物や風景を見回して必死に覚えるように努めた。


そのような行動を気にすることなく疑問に感じている様に「行くよ?」と、2歩ほど階段を下って振り向きながら言ってきた。

仕方なく慌てて追いかけた。


階段の段差は大きくも小さくもないちょうどいいもので、地下一階としては少し長い距離を下っていくと、小さなドアがあった。

黒塗りだが、所々はげて古めかしいドア。

「入り口はともかく、このドアの先はセーブポイントと思ってくれればいい。入るけど?」


『再びこの世界に来ることはできるのか?』という疑問を残しつつ、小さく頷き、自らの手でドアを開けた。


セーブ と、言うことは、再び始められるということと一緒だと安堵したからかもしれない。





………え?


気がつけば元の自分の部屋にいた。

涼しい風がカーテンを揺らして入ってくる。

時刻は…0時20分を少ししたところ。


あちらに行ってから、凡そ20分しか経っていない。

夢?…それとも、妄想??

扉のあったはずのそこにはいつも通りの壁。


…いつも通り?



あの世界は…ゲームは、確かにあった。

噂は、、、本当だった…はず。


どっちか分からず、ただただ考えていた。



ゲームは恐ろしい思い以外何もなかった。

助けられ、説明を受けて、、怖かった。



それなのに…







はい。

どうも皆さん、お羽よ〜ございます( ̄▽ ̄)


この作品を書くのをウッカリ忘れてしまうことが多い一羽です🪶


ノート数冊あるというのに(⌒-⌒; )



さて、異世界から戻ること、異世界へ行けること。

そこに安全と未知の両方があるだなんて、凄く興奮しそうなシュチュエーションですね。


現実世界と異世界。

ましてや、『ゲーム』だと言われていること。


ゲーム…安全圏からのイメージがありますが、果たして…(*´艸`)



次回!

2-5『通行証?』