直接的な言葉は出なくても、
言葉の端々に
言葉の中に
わたしが旦那さんに隠したかった存在が知られたことが見え隠れした。
たぶん、
旦那さんは、
そのことをわたしにハッキリ言って欲しかったのだろう。
だけど、
わたしからは言えなかった。
わたしからは、言わなかった。
そんな中、
「本気ならいいと思う」
と言った。
何の本気だろう??と
思っていたら
「彼?
彼氏?」
と
わたしは、
黙ったまま、
「彼」という言葉が旦那さんから出てきたことに
驚きと
何とも言えない気持ちになった。
「本気なの?
本気なら、
俺が子ども達を連れて
立ち去る」
と
「本気って?」
「一緒になるってこと
違うの?」
わたしは、
黙った。
上手く表現出来なくて、
そして、言葉にするのが
とても陳腐に感じた。
そのときは、言葉にならなった。ってのもある
ただただ、涙が出た。
「本気なの?」
何度も問う。
そして、
涙を流すわたしを見て
「本気なんだね」
と、そう言った。
それは、
わたしにとって
本気=必ずしも一緒になること
という意味では無かったけれど
本気じゃないよ。とは言えなかった
その場だけの言葉も
嘘でもとか、言えなかった
わたしの相手のことを
「捕まってもいいから
〇してやりたい
顔が分からないくらい
殴ってやりたい」
その言葉が出たけれど、
その言葉が、
わたしの中で、
想定内だったから
だから、
だから、
それもあって隠しておきたかった
知られたくなかった
そんな気持ちがあった
狡くて
卑怯だけれど。
「(セックス)したってことだよね?」
わたしが黙ってることが多かったけど、
さすがに
「ここを言わないと
どうにも先には進めないよ」
と
「・・・・・・・」
わたしは、静かに頷いた。
「あぁー。。
一番ショックだ
一番、嫌なことだ」
わかってる。
わかってる。
わかってた。
あれこれ、説明はしなかった。
あれこれ、言いはしなかった。
そこにたどり着くまでの、
わたしの数年に渡るいろんな葛藤を
一方的に説明する気力や体力が無かったのもあるけれど
旦那さんは、
とても傷ついていたと思うけれど
「由香にそうさせたのは
俺も悪かった」
そう言った。
その言葉に
わたしの心は
ぶわっっとなった
わたしは、
自分の中で勝手に
「パートナーシップの間で起きること、
“どちらだけが悪い”ということは無い」と
思っているんだけど
まさか、
ここで、
旦那さんが
「俺も悪かった」
と言うとは
思って無かった
相手が誰なのか
とても知りたかだっていたし
聞いてきたけれど
そこは
口を開くことが出来なかった
口を開くことが出来ないわたしに
旦那さんは
「分かった。
分かった。
いいよ。
由香の気持ちがここにあるならいい。」
そう言った。