続きです


Kさんを好きだと自覚して、
わたしは彼氏に別れ話をしました。
でも、Kさんはきっかけであって、
いずれわたしは彼氏に別れを告げていたと思う。






彼氏とはもともと地元で出会い、
遠距離になるとわかったうえで付き合った。
工場勤務の彼氏は、
人間関係に悩み、
毎日電話をしていたけれど、
それが毎日彼氏の仕事の愚痴に変わっていた。

「ゆかちんには、俺の気持ちはわからないよ
俺は一人だけど
ゆかちんは仕事も好きな仕事みつけて、
友達もいて、
家族もいる」

「好きな人が近くにいないのは、
りゅーちゃんとわたし、一緒じゃん
友達と過ごすのと、りゅーちゃんと過ごすのと全然違うじゃん。
わたしだって仕事に悩む時あるよ。
会いに行くって行ってるのに」

「でも、俺仕事辞めたいから
ゆかちんが会いに来てくれてもこっちにいるかわからないし」

「ずっとそんな言ってるけど
そんなすぐ辞める?
わたしは、たくさん会えなくてもいい、
ご飯一緒に食べれるだけでいい
顔見れるだけでもいい」

「わざわざ、ゆかちんが来てくれるのは、申し訳ない」

「いいって言ってるじゃん
わたしは会うのが大事って言ってるじゃん」


この会話を、
Kさんと食事に行くことを決めるまでのあいだ、
何回しただろう


わたしも、
何度も彼氏に自分の気持ち、伝えた

何度も何度も



「年末年始、どうする?
こっち帰って来る?
わたしが行ってもいいし」
そこも何度も話した。

「みんなさ、年末年始は実家に帰るのが当たり前みたいに言うけどさ、なんで年末年始だからって帰らなきゃいけないんだ、って。
会社の連中に決めつけられるとムカつく」



今なら、
りゅーちゃんの生きづらさも
わかるし、
別に年末年始、帰る義務だってない


だけど、
もうそのとき
あ、限界だ。
ってわたしの中で糸がプツンと切れた



わたしが何度も会いたいっつて言ったでしょ
なんで、叶える姿勢がないんだよ!!!


結局、
年末年始も
誕生日も
りゅーちゃんとは会わなかった。
会えなかった。

そして年が明けて
わたしはKさんの食事の誘いに乗った。





1回目の別れ話は、電話でした。
Kさんと会い始めたのが1月で、
別れ話は2月のことだった。



りゅーちゃんは、納得しなかった。
わたしは、それなら、
会いに行こうと思った。
最後に、りゅーちゃんに会いに行く。
ちゃんと、別れ話をしに行く。





わたしのことは、わたしのこと。


Kさんが彼女と別れられないなら、
別れなくていい。


この関係は、1年

自分の中でそう決めた。










Kさんは、変わらず
わたしに触れるだけだった。



わたしは、Kさんの触れる感触と、
会話が好きだった。




たぶん、
Kさんは、彼女に無いものをわたしに求めて、
わたしに癒されに来ていたんだと思う。
好きというより、お気に入り。
反応を面白がって興味を持っていた、そんな感じだったんじゃないかな。





ある日、いつものように触れられたあと、
Kさんがわたしの体に何気なく爪を立てた。


そして、
きっとわたしは今までにない反応をした。




Kさんの目の色が変わって、
楽しそうに
「ほんとにおもしろい体だなぁ
ゆかちゃんみたいな子いないよ」
と言った。




それから
Kさんは爪を立てながら
わたしのいろんな性感帯を見つけた





「みんなが感じるとこよりも
ゆかちゃんはここが気持ちいいんだね」



わたしの反応を見て
Kさんが楽しそうにする




ほらね、
好きというより
お気に入りのおもちゃを見つけたって感じ





でも、わたしは快楽が強くて
いつも何も考えられなかった




じわじわと慣らされ
わたしも脱がされたけど
Kさんも心を脱いでいったと思う


心というより
Kさんが持っていた欲望とか願望かな
わたしが感じれば感じるほどに
Kさんの隠していたものが剥き出しになった



Kさんは、
めちゃくちゃ噛む人だった



この人は、
これをずっと隠してたんだと思った





じわじわと慣らされていった体は
Kさんが噛んだときに今までになく感じた







わたしは、噛まれたい願望があったわけではない
後にも先にもあんなに噛むのはKさんだけだったし、
このときは、きっと、自分を満たすためにお互いにお互いが必要だったんだと思う





Kさんが
隠してたものを脱いだあと、
初めてわたしを抱いた




ずっと
抱いてしまうのが勿体ないと言っていた





そっか、
それなら、
抱かれたら
終わりに向かっていくんだな、
そう思った





(つづきます)