そもそも学校検診はいらないんじゃないかと思う。昔に比べると医師の数が増え、何か問題があればすぐに医療機関を受診できる体制になった今、学校検診にこだわる理由はない。
側弯症の子供がけっこういて、学校の中で側弯症の検診をするように義務付けられてしまった。側弯症は整形外科疾患だから、整形外科の医師は容易に判断できるかもしれない。しかし、不慣れな内科医では、どうしても裸にして背骨の状態をみざるをえない。そのような検診を、内科医に要求するのは度がすぎているようにも思う。母親がみて、曲がっているようだったら、整形外科につれていったほうがいい。
下半身を見るのはありえない。このように断罪しているが、下半身に異常がでる病気を想定できないのではないか。
たとえば、ターナー症候群という遺伝病がある。第二次性徴が阻害されると言われる。恥毛がはえてこないという症状ででてくる可能性がある。その確認のために、パンツの中をのぞいたとするのならば、すごく優秀な医師であろう。
ただし、学校検診というのは、もっとアバウトでいい。そこまでしっかり診断する必要もない。低身長などの他の症状があって疑うのならば、検診でひっかけてあとは専門医療機関にまかせればいい。検診医師がきっちり診断する必要はない。
学校検診というのは、行う項目やみつけるべき病気が決まっている。それが普段の診療とは違うところなのだ。だから、一概にその医者はおかしいとは言えないところがある。Yahooコメントを見ていると、医師ではない人や、ろくに病気を知らない医師がおかしいとコメントしているが、十分にありえる話である。若くて病気の知識が豊富な医者であれば、そこまでするかもしれない。まあ、学校検診でそこまで確認すべきではないとは思うが。
二次性徴の遅れ。そんなに稀なものではないし、痛がるわけではないので、病気が見つかりづらい。風邪で小児科受診したときに、そのおかしさを指摘されて見つかることも多いのだ。
早発思春期、遅発思春期の文献をはっておきます。
https://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/57/9/KJ00003655373.pdf
産婦人科医や小児科医だと詳しいと思うけど、内科医はどこまで知っているのかな。知っているのが優秀な医師であり、知らないのがダメな医師。ダメな医師が多数派だから、そういうコメントが中心になってしまう。
今回のケースはどうなのか。情報が少ないのでよくわからない。それは個別に検討してもらうのがいい。決してすべてがダメだと決めつけないでほしい。
