みずま音楽教室
子どもの頃(おトキちゃんまでは無いにしろ)『怪談』が好きで、どこで披露する訳でもなく暗唱していた私
因みに『妖怪』も大好きで、小学生の頃は水木しげる先生の『妖怪大百科』と『料理本』と『人体のしくみ本』を図書室でローテで借りまくるという“変な子”でした(^_^;)
おトキちゃんと同様、怖さよりも『人の悲しみ』『人の弱さ』といった『人間の闇こそ人間らしさ』という部分に漠然としながらも、子ども心に惹かれていたと思われます(なにせ子どもの頃から人間観察が趣味だったので笑)
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)のことも当然ながら知っていたので、朝の連ドラ『ばけばけ』は、ここ数年の中でも1,2位を争うほど楽しみにしていた作品でした
因みにもう一つの争い作品は『虎に翼』←私が勝手に争わせているだけなんですけど(^_^;)
いやはや…期待以上の作品‼︎
肩肘張らず『日常』を大切にしながら、人間に潜む大小さまざまな悲しみ・愚かさ・滑稽さを現代のワタシタチの日々にそっと置いてくれる…今のところ私の中では五つ星評価となっております♪
西洋化していく明治時代の中で埋もれていく武士・武家の切ない回、ヘブンさんの辛い幼少期や過去を語る回、彼が怪談と出会う回、怪談が『人と人を繋ぐツール』としておトキちゃんとヘブンさんの心の距離を一気に縮めた回、互いが互いを思う『愛』に気づき、手放したくない、手放さないように手を繋いだ回
ヘブンさんと錦織さんが互いにとってかけがえの無い『親友』となった回、愛する人に心配を掛けたくないと思う(良いか悪いかは別として)日本人特有の『気遣い』や『建て前』で悩み、理解し、そんなヘブンさんもおトキちゃんを気遣う余りに逆に悲しませ、理解し合った回
友人・おさわちゃんの切ない恋の回(号泣してしまった)
神回をあげればキリが無い‼︎
どんだけ神回が
あるんじゃい‼︎(笑)
これからの展開も(既に台本は脱稿とのこと!)益々楽しみなのですが…ここまでの話と並行しながら感じる“数々の課題”に、私は考えさせられるのです
当時は一部当たり前とされていたことが(疑問とも思わない)現代社会では『課題』となり、それが今もなお課題として残っていることをフンワリと差し込んでいる点
・格差社会
・身分
・職業偏見
・家父長制
・不完全家族
・ヤングケアラー
・人種差別
・他人のプライバシーの流布
・人の移り気の速さ、もろさ、危うさ
・攻撃性を伴ったデマの拡散
つまり、一貫して言えることは『人権不在』
このドラマは一部事実を用いつつも『フィクション』とされていますが、それでも当時の空気感は容易に想像出来るわけで
その上で今を生きるワタシタチの日々や意識と比べると“改善されたこと”があったとしても、それは表層なのでは?と
つまりは何も変わってないよね?今も課題だよね?と問われている気がします
ドラマのキャッチコピー『この世はうらめしい』は『怪談よりも怖いモノは人の世』を突いた言葉
窮屈な時代に生きた人たちの『難儀なこと』に対し、キャッチコピーの最後に綴られた『けど、すばらしい。』
物語としては『けど、すばらしい。』に辿り着いて欲しいと思いつつ、現代のワタシタチに対し『課題からの解放』という祈りや願いにも感じます
その重さを重さとせず、フンワリと軽妙に仕上げている脚本家の『ふじきみつ彦さん』には敬服します
演出と共に鳥や虫の鳴き声が季節や気持ちの変化となって視聴者に届く
お部屋の敷居を心の壁と見立てたカメラワークが視聴者に届く
演出さんも音響さんも撮影さんも、本当に素晴らしいお仕事をされていると思います
中でも私はこのドラマの照明が素晴らしいなぁと思います
室内のあの暗さはリアリティの追求だと思いますし、影の作り方が心に沁みるほど美しいなぁといつも思います
これまでの歴史ドラマにあった“明明とした照明”に違和感を感じていた私は、特に大河ドラマ『龍馬伝』辺りから見やすさや美しさというよりも、当時のリアルな明るさの追求だけでなく、その空気感(埃っぽさや生々しさ)も光で伝えられることを証明したのでは?と思います
心の機微を表した音楽も実に素晴らしい♪
この手の音楽って作ろうと思っても作れない‼︎絶妙なさじ加減さが秀逸‼︎
演技や心模様を引き立てながら導きながら寄り添いながら…本当に素晴らしい音楽だなぁと思います♪
生活が変わるとおトキちゃんの着物の仕立てや生地に張りが出る…その変化を伝える衣装さん
その昔のおトキちゃんの着物はいかにも“自分で縫いました感”と、新調できない着物を“大事に着ていた感”も出ており、それはそれで味わい深かった
男性陣は時代の流れで髷を切る、切らない問題もあり(^_^;) おトキちゃんも髪の結い方が変わったり、髪型の変化も“時代モノドラマ”としては見どころの一つ
建築やお部屋の装飾などもその時代や庶民のニーズ・人気を表す重要なポイントなので、美術スタッフさんたちのお仕事っぷりも興味津々
常々“時代モノドラマ”の時のお部屋の設に興味を持って見ている私は、『ばけばけ』もめっちゃ楽しいのです♪
作品に溶け込むスタッフさんのきめ細やかなお仕事が感じられて…とても感動します
そして言うまでもなく、登場人物1人1人に命を吹き込む俳優陣の豊かな表現力とチームワークの良さ…実に実に
スバラシイ〜‼︎
今から最終回を思うと『ばけばけロス』確定のミズマです(泣)
【NHK・朝ドラ担当スタッフさまへの要望】
人種を特定して拘っている訳ではありませんが、アジア系の方やアフリカ系の方、ハンディーキャップのある方、LGBTQの方を主人公にした“にわか”にはならないお話が見たいです
誰でもこの世の主人公ですから

