みずま音楽教室
長く通ってくださっている生徒さんのお一人、A君
特にこの1,2年はピアノに向かう気持ち、積み重ねることの意味の理解、演奏力・表現力もググッとついてきました
気持ちを言葉にすること、文章に起こすこと(コミュニケーション)がとても苦手な生徒さんでしたが、不思議なことに演奏面での成長と同時期にコミュニケーション面の成長を感じていました(この点については保護者さまも同じことを仰っていました)
とは言え短い会話や文章であったり、時には「その話の主語は何?」と私からのツッコミも入りますが(^^;;それでも小さな頃からのお付き合いなので、そのことが彼にとってどれ程の成長なのかはよく分かります
音楽の指導だけでなく、生徒さんの成長を見守れるということは本当に幸せなことだと改めて感じる職業です
昨年の夏の発表会も素晴らしい演奏をしてくれたA君
実は本番直前の舞台裏ではビックリすることが起きました
自分の出番まであと1人というタイミングでA君が「先生…ヤバいかも。」と私にSOSを出したのです
私はビックリしました
何がって?
彼はこれまで自ら私に話しかけてSOSを出したことがほぼなかったからです
偶にレッスン前に「(テキスト名)が上手く弾けなかった。」と報告をしてくれるようにはなりましたが
ですがよりによって本番直前(笑)このタイミングでの初SOS出し‼︎
彼は楽譜を開いて「ココを弾いている時に時々指番号が合っているのか?何を弾いているのか分からなくなる。」と具体的な困りごと・不安感を私に訴えました
でた!乖離現象‼︎(練習の追込みをかけてピークに達した時、指が勝手に動く状態までになると一瞬意識と指が乖離して不安感が強くなる←自論)
でも、もう、出番だぜ?A君(^_^;)
私は「テンポダウンしても良いから「自分に、自分の音だけに集中をしなさい。これまでやってきたことは間違ってないから、大丈夫だから。」と伝え、恒例の生徒さんたちへの気合い注入儀式と同じように、A君の肩ををパン!と叩いてステージに送り出しました
ほんの僅かなミスがありましたが(多分他の方には気づかれない程度)上手くかわしながら止まらずに弾けました
A君の緊張(固さ)は曲の途中まで見受けられましたが、後半になるにつれ緊張が解け、いつもの彼らしい表現が現れ…その演奏への集中力は本当に素晴らしかったのです
胸を打つ本当に素敵な演奏でした
“あぁ…よく頑張ったなぁ…
よくここまで育ってくれたなぁ”
講師としてとても幸せな気持ちにさせてもらいました
発表会明けのレッスンの際、例のSOSのことを本人に尋ねてみました
「今まで自分から本番直前にSOSを出すことはなかったのに(困っていたからと言えばそれまでだけれど)なぜ先生にSOSを出そうと思ったの?」と
どんな返事が返ってきたと思います???
つづく