みずま音楽教室
支援の必要な生徒さんとのピアノレッスン
理解力も有り、お家練習の積み重ねも素晴らしく(お母さまがお子さんの意欲に感心されるほど)自分のペースで着実に前へ前へと進んでいます
そんな頑張り屋さんのAちゃんですが、先日のレッスンはAちゃんにとってとても大事なレッスンとなりました
その日はシリーズ物のメインテキストが次のステップへ進めるか否か⁉︎という最終課題の仕上げのタイミングでした
私は仕上げの条件の一つとして、『2チャレ又は3チャレの合格』を生徒さんたちに出します
バッチリの演奏が一回出来た‼︎…でもそれは偶々かもしれない
出来れば偶々ではなく、その演奏・表現、特に精神のコントロールが2回、3回の演奏となっても維持出来る力を持ちなさいと生徒さんたちに伝え、実践しています(連続で弾きなさいというのではなく、1回目を弾き終えたら一呼吸置き、そして2回目へチャレンジする)
殆どの生徒さんたちは1回目の演奏は張り切って気持ちよく弾き終えますが、2回目となるとやはり緊張感や力みが出てしまったり、逆に気持ちが緩んで思わぬミスが出てくるなど、この『2チャレ、3チャレ』は想像以上にメンタルコントロールを必要とします
緊張に引きづられない気持ちのコントロール←実はココをポイントとしています
今日のお話の主人公・Aちゃんもかなり苦戦をしていました
練習量も実際の演奏も申し分ない
1回目は上手く弾けるけれど、どうしても2回目で普段ミスをしないところでミスが多発してしまう
明らかに緊張からのミスでした
何度目かのチャレンジでAちゃんも少し疲れ始めています
“頑張っていることを認めて合格にすべきか…”
Aちゃんに尋ねてみました
「Aちゃんが精一杯頑張って弾いていることは伝わるから…1回出来たら終わりにする?」
Aちゃんは即答で「はい。」と答えてくれました
テキスト課題の中で1番難しかったであろうラストの課題曲
でも…ここが踏ん張りどころなんだよな…
ここでAちゃんがラスト課題も2チャレで合格出来たら演奏力がもっと安定するし、何よりAちゃんには“あの時頑張って本当に良かった‼︎”という自信と誇りと喜びが得られるはず
本来こういったことは根性論みたいで苦手なのですが、でも自分で自分を超えていくタイミングを逃してはいけないし、今ならAちゃんは絶対に乗り越えられると思い、そのことをAちゃんに伝え、了解を得て2チャレに挑んでもらいました
結果…
2チャレ成功!完奏‼︎
とてもとても丁寧かつ躍動感のある良い演奏だったのです‼︎
私は拍手拍手でAちゃんを褒めました
Aちゃんは緊張が解けたこともありますが、今まで私の前で見せたことのないくらい、満面の笑みで喜んでいました
2チャレに挑戦したこの子の気持ちを大いに認めつつ、大事なことは乗り越えた先に喜びが待っているかもしれないということを知って欲しい…そう思いました
だからこそ諦めずに挑戦をして欲しい、と
「Aちゃん、今の『嬉しい‼︎』を忘れたらダメよ。」
「はいっ♪」
物静かで気持ちを伝えることが少し苦手なAちゃんだけど、内に秘めた思いはたくさんある子です
準備をしていた新しいテキストを渡した時は、更に嬉しそうに目をキラキラさせて受け取っていました
その後の別課題の時にちょっとしたハプニングがありましたが、今までだったら静かにスルーかな?というところを自ら指摘をしてくれて(なんなら私とAちゃんでワチャワチャしちゃって笑)Aちゃんの心のドアがグググーっと開いたように感じました
演奏も頑張った
気持ちも強く持てた
新しいテキストへ入ることも出来た
特別支援って『易しさ』や『優しさ』ではなく、その人に必要なことを必要な時にどうサポートできるか?だと思います
足踏みしても良い
休憩してもいい
でも『今だ!』を見過ごさないこと
そしてそこに挑むその人を最大限リスペクトすること
諦めずに乗り越えたAちゃんにはリスペクトしかありません
体験レッスン・生徒募集は
10月より再開させて頂きます
再開まで暫くお待ちください
お問合せは常時お受け致します♪
