みずま音楽教室
ある同じ時期にある生徒さん方がWISC(知能検査)を受けられました
WISC (通称ウィスク)は、児童向けの精神発達過程を知る為の知能検査を指します
親御さん方はそれぞれのお子さん方の検査結果を基に、今後の進路や今後のサポートに向けて動き始められました
その流れの中で、お子さん方の検査結果を見せて頂く機会を得る事が出来ました
あくまでも親御さん方からのご相談の上で検査結果を拝読させて頂きましたので、強制的なものではありません事をお伝えさせて頂きます
年齢、受けられたWISCのバージョン(ⅢとⅣ)の違い、又診断に添えられた文面(臨床心理士の先生や作業療法士の先生方から添えられた見解)からしても、読む側からすれば若干印象が異なると感じました
その中でも感慨深かった事は、あるお子さんの検査結果に添えられた臨床心理士の方の文面
専門用語の意味が分からない(分からなくて当然ですが)親御さんであっても、非常に丁寧で分かり易い文章で記されていました
そのお子さんの凸の点、凹の点がそれぞれ記されているのですが、課題点に関してはそこに対するアドバイスや行動・言葉の促し例も具体的に記されていました
支援する側でありも、当事者の親御さんと言うお立場にも向けられた文面から感じる(実際に記されている)配慮は、前向きに捉えられる良い文面で(専門用語の羅列では無く非常に分かり易い文面であり、そして抽象的で感情的な文章でもない)、第三者の私でさえも背中を押してもらえる様なものでした
私は素人ながらWISC内のそれぞれの項目が示す意味を独学で勉強しているのですが、今回はある親御さんからのとあるリクエストもあり、先述の通りその検査結果を見せて頂く事になりました
お子さんが在籍されているある教育機関(←明記は控えます)に対して、「この結果から何をどの様にサポートして欲しいと担当者へ伝えるべきか?」と言うご相談を受けたのです
本来それはその機関へそのまま提出する書類ですが、親御さんのお話をお伺いすると、とある機関へ「そのまま提出して伝わるだろうか?」とご心配をされていらっしゃいました
要はその機関の担当の方が、果たしてWISCの結果を読み取れるか?支援のヒントとして参考にして頂けるだろうか?と言うご心配でした
本来はその方のお立場上、結果を読み取って頂き、今後の支援の為に活かして頂けたら…と言う所ですが、少し不安なお話を親御さんからお伺いしておりました
しかし専門家では無い人間が勝手な判断を下してはいけませんし、立場上私が変に出しゃばってはいけませんので、現時点では過度なアクションは起さず、そのまま書類を提出して頂いて、担当の方の反応を見る事にしませんか?と言う事にしました
場合によってはその時に次のアクションを考える、と言うご提案させて頂きました
検査結果と添えられた文面を改めて読ませて頂くと、「この子にこんな支援をしてあげたい!あんな支援はどうだろうか?」と“その子に向けた支援”をイメージさせてくれるものでした
“支援がイメージ出来る”と言う事は、その生徒さんと年単位で接してきた事で見えてきた事、感じてきた事、分かってきた事…肌身で得た“その子の情報”があり、重ねて親御さんから得た情報があったからこそ、様々な支援を盛り込みながらの音楽レッスンを積み重ねる事が出来ました
その情報と今回のWISC の結果(緻密で多方面に渡る第三者的視点からの情報結果)を照らし合わせてみると、その子に感じていた課題点がやはりハッキリと結果として表れていました
そして「限られた時間内のレッスンでは見つけ辛い課題や、表出してはいないけれどもしかするとこんな事も課題かな?」と想像していた事が、やはり結果として表れていました
特にお子さんの凹の部分に関しては、親御さんにとっては気になる部分でしょうし、当事者のお子さんも困っている・困るであろう部分です
よって“明らかな凹の部分”の検査項目の意味と数値の意味(課題の意味)を、親御さんへ分かり易く説明した物+同じサポートでもより良いサポートとはどの様なモノだろうか?と言う事を取りまとめた書類を独自に作成し、親御さんと読み合わせしながらお渡しさせて頂きました
親御さんはその書類を読み合わせして頂く中で、お子さんの言動とそこに記した内容が一致していたり、親御さんとしてなかなか理解が難しかった点が明らかになると、「あ!正にそうです!」や「なるほど…。」と呟かれながらご納得されていらっしゃいました
その中で負担にならない様な、ご家庭で可能な支援のあり方も少しアドバイスさせて頂きました
結果が出て終わり、ではありません
本当に大切なのはこれからで、ココで終わってはいけない…
発達診断結果はその子を知る上での重要な視点の一つです
しかし検査時のお子さんのコンディションが大きく左右される事もあるでしょうから、その時の結果が全てだ!とも言い辛い部分もあります
(検査は長時間に渡り、お子さんのその日の状況によっては、別日に受けなくてはいけない場合もあり、その日その日のコンディションもありなので…難しいところですね)
緻密で多方面に渡る第三者的視点からの情報結果と専門家による診断とアドバイス、そして日頃親御さんがお子さんと接する中でお感じになられる点や、私の様な第三者からの視点も総合する事で、その子のこれからの生きる道をサポート出来ると思っています
親御さんだからこそ分かる事は、お医者様や私の様な支援者にも出来ない様な“親御さんだからこそ可能なサポート”に繋がります
親御さん方が親御さん方なりに理解をされて、出来る範囲内での支援を行ってみる事は大切ですし、周りの支援者の方に対して、「こんな事に対して協力をして頂けませんか?」と言う『共通感覚・共同感覚』(←つまり連携感・連帯感)をふわりとまとうと、支援者にもスーッと言葉が入ってくれるかも…(それを願いつつ…)
そして支援者・指導者…そこに該当する私もそうですが、限られた中や立場であっても、信念を持ってその子の生きる力となるサポートをする事に、『傲り』では無く、『誇り』を持って寄り添える最大限のサポートを、と思います
長々と綴りましたが、私の思いはシンプルなのです
それはその子の幸せとご家族の幸せを願う気持ち
それが私のサポートの根幹です
僅かな歩みかもしれませんが、その歩みを謙虚な気持ちで進めていきたいと思っています