みずま音楽教室
障がいのある生徒さんと親御さんとの親子リトミックレッスン
『ぽこ・あ・ぽこコース』
その中のコースを受講中のダウン症の生徒さん・コウちゃんとのレッスンのお話♪
実はコウちゃんのお母様や、他の親御さん方へもお話させて頂いたトークテーマなのですが…
それは調整力の必要性
この記事のシリーズに登場して頂いているコウちゃんとの“感触トレーニング”で、実際にあった事です
コウちゃんはこちらが選んだ1枚の果物の絵カードを見て、袋の中にある同じ物を感触のみで選び出します
コウちゃんはトレーニング回数を重ねる度に正解率を高め、マッチングの正解率はほぼ100%まで辿りつきました(^。^)
ただしその時の生徒さんの集中力や、一つ前の記事で記しました“指示の追加”によって混乱が生じる事もあり、一時期マッチングの正解率も低くなりました
ですが、私はこちらの生徒さんの素晴らしい力を目の当たりにし、感激と共に深く深く考えさせられました
ある時コウちゃんは、絵カードと果物のオモチャのマッチングをミスしました
コウちゃんが袋に手を入れ、袋からオモチャを取り出すその瞬間、生徒さんは絵カードのリンゴとは違うレモンを手に取った事に気付きました‼︎
本題はここから!
コウちゃんはそのミスに自ら気付き、レモンを持ったその手をもう一度袋の中へ入れ、ガサゴソと探し始めたのです‼︎‼︎
そして袋から再び手を引き出し、その手に取った物は正解のリンゴ♪
コウちゃんはミスに自ら気付き、その後もう一度自らやり直し、手探りで探し出し、自らの力で正解を導いたのです
自らの力です‼︎
私もお母様も、コウちゃんに何も指示は出していません‼︎
マッチングの正解率を高める事は大切ですが…
本当に必要な力は、間違った時(又、間違えそうな時)の本人の調整力だと思うのです
今のお子さん方はミスに対して過度に失望します
自信を失って一歩も動けなくなってしまったり、ミスに対しての悔しさや恥ずかしさが怒りとなり、その矛先を物や誰かに向けて吐き出してしまう…そんな事もあります
(大人の場合、ココに“社会のせい、世の中のせい”が加わる)
ミスは誰だってしたくありません
だからこそ事前準備や心がけは大切ですし、ミスをしない為の積み重ねも必要です
ですが、どんなに頑張っていても“上手くいかない時”もたくさんあります
大人になっても、社会に出ても、ふとしたミスなんて山の様に転がっています
その度に「もういいや!」と歩みを止めてしまうのか?
「どうせダメに決まってる!」とシャッターを降ろしてしまうのか?
いや、待てよ、もう一度やってみるか!
ちょ、ちょ、ちょっと待てよ!
こんなやり方もあるじゃないか!
約束は果たせないかもしれない・間に合わないかもしれないけれど、その手前迄を精一杯やってみよう!
とは言っても困ったなぁ…誰かに手助けをしてもらおうかな?
そんな手段や考え方の選択肢がある事…柔軟な発想と調整力は、生きていく上で本当に本当に必要な力だと私は強く思います
このお話をお母様方へお話させて頂くと、
「調整力って本当に必要ですよね‼︎」と皆さん深く頷きながらそう仰られます
ミスしない事が前提!と言う完璧さも素晴らしい力ですが、ミスした後の調整力は、自分や他の誰か、その状況をより良い場所へと運んでくれる可能性を秘めていますし、極端に言うと“許容”と言う選択肢の幅も生まれると思います
障がいの有無を問わず様々な個性を持った生徒さん方と接し、そしてレッスンをさせて頂きますと、この調整力の必要性を年々強く感じますし、ある意味ココが“人を育てていくポイント”になるとも思っています
つづく♪