気持ちを伝える練習⑥ | 鞍手町ピアノ•エレクトーン•リトミック•障がい児対応可レッスン 「みずま音楽教室」

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福岡県鞍手町でピアノ•エレクトーン•リトミック教室の講師をしています!
レッスンのひとコマやPVなお話、マジメなお話から笑っちゃうお話…色々と綴っています♪HPもぜひご覧下さい♪ http://mizumamusicschoolforeb.jimdo.com

障がいのあるお子さんとの個人レッスン

その日のレッスンでは…その子にとってはとても珍しく、「練習…出来ていないかな~⁇」と言う感じでした

前回のレッスンではキチンと弾けていた曲でしたが、ミスが多発!おや?何だか音読みも怪しいぞ…;^_^A

私は練習の確認や出来ばえについて、もう少し生徒さんの様子を見てお話しようと決めました

レッスンの最後に必ず取り組む「ドリル」

色分け音符のサポートのお陰で、生徒さんは音読みが出来る音数が増え、それが演奏へと繋がりはじめました

宿題に出していたドリルの課題も、本来ならばその子にとっては余裕で取り組めたはずでした

確かに宿題は出来ていました
ですが、そこで生徒さんからの思わぬ発言が‼︎

「これ、お姉ちゃんに手伝ってもらったの♡」
「ん⁇お手伝い⁇」
「全部色を塗ってもらったの♡」

生徒さんは“お姉ちゃんが手伝ってくれた”事が嬉しくて、ちょっぴり誇らしげな感じでした

でも…生徒さんが1人で出来る事…

そこでトータルして見えた事は「練習・宿題をしていなかった事」

もしかすると宿題のドリルは、慌ててお姉ちゃんが(気遣って)してくれたのかもf^_^;

私はこの時点で、生徒さんへ初めて尋ねました

「◯◯ちゃん、今週ピアノの練習は出来たかな?」

生徒さんのお顔が一瞬ピクッ(°_°)

「えーっとね、えーっとね…
向こうのお家で猫ちゃんがいたよ!」
「⁇」
「可愛かったの、猫ちゃん!向こうのお家にいるから、私、猫ちゃんを見に行ってたの‼︎」

「◯◯ちゃん、今は“猫ちゃんのお話の時間”かな?今はピアノのレッスンの時間だよね?」

一瞬、気まずいお顔が見えました

「うん、それでね、猫ちゃんがね…」

生徒さん、それはそれはもう必死でした‼︎
ご想像して頂けますよね⁇f^_^;

「◯◯ちゃん、今先生は◯◯ちゃんとピアノのお話をしているでしょう?
猫ちゃんのお話は後で沢山聞かせて!
でも、猫ちゃんのお話は“今”じゃないよね?」

生徒さんの目には涙が溜まっています…

生徒さんは、分かっているのです

それを私も分かっています

先ずは生徒さんを叱らず、今の状況と練習と言う“約束”の説明をしました

あとは生徒さんが自分の気持ちを言葉で伝えられる様に、少しお手伝いをしてあげるだけでした

「今は何の時間かな?」
「レッスンの時間」
「そうよね!
じゃあもう一度先生のお話を聞いてね!
お家でピアノの練習は出来たかな?」

「してません…」

「先生は分かっていたよ。
練習は先生と◯◯ちゃんの“約束”だから、お約束は守ろうね。

そして練習をしていない時は、“練習していません”って先生にキチンと言おうね!
猫ちゃんのお話はレッスンが終わって沢山聞かせて!楽しみにしているから♡」

「はい…」

生徒さんは、小さな声でお返事してくれました

そして私の方をしっかりと向いて、「なつみ先生、ごめんなさい」と言ってくれました

この子…
本当に偉いなぁ…

「はい、分かりました(*^^*)
先生は◯◯ちゃんのピアノが好きだから、練習を頑張って下さい!

◯◯ちゃん、“ごめんなさい”が言えるって、とても素敵な事だよ!頑張って言えたね!」

生徒さんは「うん‼︎」と少し恥ずかしそうに答えてくれました

そして気持ちをキチンと切り替えて、いつもの生徒さんに戻りました


「ごめんなさい」を言うって、1番難しい事です

誰でも心の中では思っているけれど、その言葉を素直に言う事は、自分の気持ちと相手の気持ちを分かった上で(時には自分の気持ちを抑えて)言わなくてはいけない最も難しい言葉です

だって…大人の私達でさえ難しいですし、その言葉さえあったら、こんな事には成らなかったのに…と言う場面も沢山あるからです

※因みご理解して頂きたいのは、講師に対して生徒さんへ「ごめんなさい」を強要しているのではありません

練習状況を把握する中で、“これは良いことかな?”と言う指導です

勿論その指導は、生徒さんの個性や状況を十分に把握した上での事です


生徒さんは玄関先でのご挨拶の後、もう一度振り返って「先生!私、先生とのお約束、守ってくるね‼︎」と言って、元気に帰って行きました

練習の定着は、子どもさんであれば誰でも難しい事です
特に障がいのあるお子さまは難しい事です

ご家庭では生徒さんの横で、お母様が練習をサポートして下さっていると思います

大切な事ですし、正直必要な事ですし、そして何よりも講師としては大変心強く、有難い事です

そしてそのサポートは、少しずつ形や距離感に“成長と言う変化”をつけなくてはなりません

“自分の力で出来る事を任せていく”と言う見極めも含め、少しずつお母様と生徒さんとの距離を取っていく事が大切ですし、そこが最大の課題になってくると思います

練習出来なかった日
練習しなかった日

そんな日も勿論あるでしょうが、出来る限り努力をする事と、課題に向き合えなかった時にはどうすれば良いのか?

練習しなかった事に必要以上に落ち込んだり、逆ギレして不貞腐たりせずf^_^;気持ちをコントロールして、その気持ちを伝えられる様に導く事も、サポートでもあると思います

私…いつも思っている事があります

もし生徒さんが私の指導を離れる事があっても、自力で音楽を楽しめる力をつけてあげたいと言う事と、障がいのある生徒さんが、他の素晴らしい先生にご指導を受ける事になった時、生徒さんがコミュニケーションの際に困らないスキルを身につけてあげたい、と思うのです