「気持ちを伝える練習」④の続きです
ある日のレッスン
とても良く練習してくれていた生徒さん
「沢山練習したんだね~!上手に弾けてる‼︎ここで先生からのお願いがあるけれど…手の形を考えてみようか?」
生徒さんは上手に弾いていましたが、指が立っておらず、ペタペタといった感じでした
以前から「手の形はシュークリーム!中のクリームがベチャっと出ない様に気をつけてね♪」と教えていました
その時はとても面白がって手の形を覚えてくれたのですが、今回は忘れていた様です
そこで私がやってしまいました……>_<…
鍵盤の上に置いている生徒さんの手の内側を、「クリームがモクモクモクモク…」とクリーム注入をイメージして、手が少し膨らむ様に手の平を触ってしまったのでした
「やめてー‼︎(>_<)」
私は直ぐに気づきました
やってしまいました…
私は生徒さんの顔を見ました
生徒さんは“色んな気持ちが入り混ざっているお顔”でした
言葉掛けが無いまま手を触られて、とても嫌だったのでしょう
それと同時に自分の出した声にも驚いていた様で、生徒さん自身が講師の私に対して心のどこかで「言ってしまった…」と言う気まずさや、「叱られるかも」と言う不安が入り混じる…そんな気持ちがお顔いっぱいに現れていました
私はこう伝えました
「◯◯ちゃん、先生何も言わずに◯◯ちゃんの手を触ってゴメンね。今度から気をつけるね!◯◯ちゃん、一つ聞いてもイイかな?何をやめて欲しかった?」
生徒さんは「モクモク…とっても嫌いだったから」と言ってくれました
先ずは生徒さんが自分の気持ちを伝えられた事は、本当に大切な事です
手に触れる事と同時に、「モクモク」と言う言葉の表現=イメージが、その子にとっては嫌悪感を感じたのでしょう
私は重ねてこう伝えました
「そうだったんだね…本当にゴメンね!でも…もしかすると、先生また忘れてちゃって“モクモク”って言ってしまうかもしれないし、◯◯ちゃんがモクモクを嫌いな事をお友だちは知らないかもしれないね。その時に『やめて!』って言うと、お友だちはビックリしちゃうかもしれないね!」
生徒さん私の話を真剣に聞いて「うん、うん」と言ってくれました
「そんな時は、『お願いを聞いてね。私はモクモクがとても嫌だからしないでね』って言えたら、お友だちもビックリしないし、『分かったよ♡』って言ってくれると思うよ!ちょっと言葉の練習してみようか?」
「うん‼︎」
私は再度「モクモク」と言うと…
「先生!◯◯のお願い聞いて!」
「イイよ!何かな?」
「私、モクモクがとっても嫌なの。だからモクモクをしないでね!」
「そうだったんだね!分かったよ!これから気をつけるね‼︎」
「はーい‼︎」(*^^*)
生徒さんはスラスラと言う事が出来ました
「◯◯ちゃん、それで良いよ‼︎
これからは、練習した言葉で言ってみようね‼︎」
「はーい‼︎
先生、私、ちゃんと言えたね‼︎」
生徒さんにはとても嫌な思いをさせてしまったけれど、きっとこれからいくらでも経験するであろう場面での「言葉の使い方」は、「気待ちの対処法」にもなると思います
言葉一つで生徒さん自身の気持ちも軽減され、それは他の誰かにも気持ちが伝わると思うのです
特に楽器演奏を学ぶ上で、手や腕を触れる事や、イメージのお話は必須です
その時の対処法を学んでおけば、音楽に限らず、生活の中でも次のステップへと繋がっていけると思います