整理収納を通して
心地よい空間づくりのお手伝いを。
栃木県宇都宮市の「片付け相談所かげいろ」
石原智子です。
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先日、お仕事でご一緒した女の子が、
私の整理収納アドバイザーという仕事の話題になったときに
小さな声で言いました。
「片付け…苦手です…。“捨てられない人”とか聞くと
私のことだ、と感じて辛くなる。」
辛くなることは何もないよ、と言ったのですが、
変な時代になってしまったなぁと感じます。
私たちのような片付けを仕事にする人が
その原因の一端になってしまっているような気がして
それもまた辛いのですが、
アドバイザー仲間で集まると、よく
「捨てなきゃいけない」の風潮はどうにかならないものか、
という話題になります。
先ほどの女の子にも言ったのですが、
生活の中で困りごとがないなら、
モノが多くても捨てる必要は何もない、と私は思います。
趣味のモノが多くて、
自分の部屋が一見ごちゃごちゃしているようでも、
それらが全部自分の好きなモノばかりで、
モノが多いことで誰も困らないなら、
どうか自信を持って暮らしてほしいと思うのです。
私たちが整理収納をお手伝いをしようと思うのは、
モノが溢れてしまって、
本当に大切なものとそうでないものが入り混じってしまっているがために
探し物、失くしモノ、同じモノ買ってばかり・・・
という困りごとが起こってしまっている家庭。
そのことでお母さんはじめ家族みんなが
困ったり、イライラしている・・・
それをなくす一つの手段として「減らす」ということをしては
どうですか?とオススメしているのです。
「断捨離」という言葉が一人歩きして、
世の中捨てなきゃ、捨てなきゃ、の風が吹いている・・・
何だか悲しいことです。
自分のモノとして家に迎え入れるときに、
慎重に、必要なモノだけを選んでいれば、
この「捨てる」という作業は必要ありません。
でも、これも時代で、
自覚のないうちに必要ないものもたくさん家に入ってきてしまうものだから、
一旦リセットする意味で、テレビでもよく見かける
ゴミ袋がたくさん・・・の状況になることもあるのです。
モノが多くても、それらがうまく人や家と馴染んでいるな、
と感じる家庭も私は知っています。
要は、暮らす人がモノのエネルギーに負けていなければ
問題ない、ということです。
うーん、ちょっと曖昧な表現になってしまいました。
自分の持ち物すべて把握していて、
うん、全部大切!と思えるならOK。
でももしどこに何があるか把握しきれていないなら・・・
モノの量が多くて負けてしまっているかもしれません。
「把握できていない」ということは
「そんなに大切でない」モノが混じっている場合が多いのです。
私自身も、お客様に聞くと
「それ、ほんとに必要ですか?」と
口癖のように言ってるようですが、
無理に捨てさせようとしているわけではありません(笑)
必要でもないモノをただ何となくモノを持っていて、
それによって管理が大変になっているくらいなら、
持たないという手段も考えてほしいな、ということです。
難しい仕事だな、と思います。
すっきり整然とした家が正解!みたいに
世の中に印象を植え付けるのは本当によくない。
暮らし方は十人十色。
その人が自分に合った、
居心地のよい家に堂々と暮らせるような風潮を
作っていきたいものです。