整理収納を通して

心地よい空間づくりのお手伝いを。
栃木県宇都宮市の「片付け相談所かげいろ」
石原智子です。

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私は大学で哲学を勉強していました。
と言ったら、浮世離れした人みたいですか?

私は大学で社会学を専攻していました。
と言ったら、ちょっとビジネスぽいこともかじってた?
って感じるのでしょうか。

私は、文学部哲学科社会学専攻でした。

内容は、ビジネスっぽいことなど何も勉強していません。
完全に哲学寄りです。


就職活動のときに、先輩にアドバイスされたこととしては、
「社会学専攻」と言った方が面接官の印象がよい、
「哲学科」と言うと、どうも役に立たないことをあれこれ
考えているようにとらえられるようだ、と。

同じ立場を説明するのにも
言い方ひとつで変わってしまうんだなぁと
不思議な気分になったものです。

去年、国立大の人文学系の学科、
廃止の方向へ・・・のようなニュースがあって悲しい気分になったけど
結局どうなったのでしょうか。

今は「すぐに役立つ」ことを求められるから、
文系なら、経済・経営のような
社会に出て即戦力になるような人を育てなさい、ということなのでしょうね。

私のゼミの恩師がこんなことをおっしゃってました。
「大学時代は人生の夏休みだ。
哲学なんて無駄なことだと言われることがあるけど、
人生の中で無駄なことをゆっくり考えられる時間なんてそうはない。
在学中は思う存分、無駄なことを考えてください。」

もっといい言葉だったような気もするけど、
そんな内容。

とってもいいな、と思ったのを今でも覚えています。
思う存分、無駄を満喫する。
なかなかできないことです。


時代にそぐわないかもしれませんが、
私は「すぐに役立つ!」的なものが苦手です。

一度「自分」というフィルターを通していないような
気がするのです。

なので、整理収納に関しても
「時短術」とか「誰でもマネできる!」のようなコツは
あまり好みません。

極端な言い方だけど、
自分の家を整理収納することによって、
自分の内面に向かい合う・・・
なりたい自分、とか、何に幸せを感じるか、とか
そういうところを大切にしてほしいな、と思います。



整理収納アドバイザー、というと
何となく「すっきりきれい!無駄なものは好みません!」
という印象を持たれそうだけれど、
私は無駄なものが大好き。

私の大好きな劇作家の宮沢章夫さんが、
ラジオのパーソナリティをしている番組のHPで
こんなことを書いていました。

 「ラジオを通じて、僕の知っている、
どうでもいいような知識を伝えることができれば幸いです。
それを知ったからと言って、なんになるのかわからないでしょうが、
それこそが人生の豊かさにつながるのです。
無駄と逸脱、万歳!」
(「すっぴん!」HPより)

あー素敵だ。

ただ、整理収納に関して忘れてはいけないことは、
自分にマイナスをもたらす無駄は、
やっぱり排除しなければならない。

自分を楽しくさせてくれる「無駄」を大切にしたいですね。

そのためには、その「無駄」は自分の敵か味方か、
見分けないといけませんね。